| |
 |
| |
油の洋画と水の日本画
|
|
| |
|
|
|
―― 先生自身が日本画を志すきっかけになったものは。
内田 こども時代から絵を描くのは好きで、高校時代は油彩をやっていました。当時の美術という教育は洋画一辺倒で、日本画はほとんど学校では教えてくれなかったのです。
そんな時、たまたま教科書の1ページに小さく掲載されていた「風神雷神図」(俵屋宗達の至高の代表作で国宝)を目の当たりにして、目が釘付になったんです。白黒の印刷でしたが、衝撃的でしたね。素朴に「この線はどうなっているのだろう」「どうやって描いたのかしら」がきっかけで武蔵美の日本画の門をくぐることになりました。
―― 高校生ばかりか、一般にも最近の日本画と洋画の区別は難しいといわれますが、どこが違うのですか。
|
|
|
内田
江戸時代までは、日本には鉱物や植物
から得た顔料を膠で接着させる描法で描かれた日本絵画があり、伝統的に日本人の美意識の中で継承されてきました。明治になり西洋の油絵という、それまで日本では使われていなかった画材による絵が社会に広まります。これを「西洋画」と呼んだのに対し、従来の日本のものを「日本画」と区別しました。大別すると油の洋画と水の日本画になりますが、技法や描法は時代によって変化していくものです。
画材の違いが技法に影響はしていますが、現在ではテーマやモチーフ、表現などで違いはないと思います。作家が何をどう描くかだけです。
確かにひと昔前まで、世界の中でのJapanese Paintingの評価は浮世絵などと同様にドメスティックなものと思われていたかも知れません。
しかし近年、才能豊かな作家による作品が国際的に評価されてくると、新たな日本画の魅力も注目されています。 |
|
|
|