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「衛生学」とは
生命・生活を守るための学問 |
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―― ひとくちに「衛生」といっても幅広い内容だと思いますが、具体的にはどのような学問になるのですか?
栗原 「衛生」という言葉は、今では世の中に非常にありふれた言葉になっていますが、もともとは明治政府の偉いお役人の長与専斎という医師が、Hygieneの訳語として、中国の古典をもとに名付けた言葉です。その意味は文字通り「生を衛(まも)る」というものです。「生」とは我々人間をはじめ、地上の生き物すべての「生命」そして「生活」、さらには「人生」をも含んでいます。
そうしたかけがえのないものを守ることが「衛生」であり、それを扱う学問が「衛生学」です。 一方、もとになったHygieneという言葉は、Hygeiaというギリシャ神話の予防医学の女神の名前にちなんだ言葉であり、それこそギリシャの昔からHygieneすなわち衛生学の内容の中心は、最近流行の「予防医学」そのものなのです。 |
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この、疾病を予防して生を衛る学問「衛生学」はかつてはドイツでもっとも盛んでしたが、やや遅れて英米でも「Public Health(公衆衛生学)」として大変盛んになりました。
現在、本学家政学部の管理栄養士養成課程と家政課程では、ともに「公衆衛生学」が必修となっていますが、その内容は衛生学と公衆衛生学が一体となったものです。ちなみに「家政学部」は、最近ではある程度歴史のある大学のうちの幾つかを除けば、大変少なくなってきています。老舗の大学でも「生活科学部」に名称変更するところが多くなってきていますが、「家政」というのはあまりにありふれた言葉であるため特徴が見えにくくなっているのかもしれません。「衛生」も「家政」もあまりに重要であり、生命・生活の基本であり過ぎるために、その特徴が見えにくくなってきている点で似ている言葉ともいえます。 |
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