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学びのすすめ
     
  子どもの教育における「スポーツ」の果たす役割が注目されるなか、神戸親和女子大学では、真のジュニアスポーツ指導者の育成を目的とした新学科を構想中。今必要とされるスポーツ教育・指導者のあり方を山添教授にお尋ねした。  
     
     
     
  山添 正 教授  
  1977年京都大学大学院博士課程修了、1998年トロント大学大学院臨床心理学科留学(カナダ)、2006年神戸親和女子大学発達教育学部児童教育学科教授〜現在にいたる。
●社会的活動:高野山大学他非常勤講師。スクールカウンセラー。滋賀県臨床心理士会スーパーバイザー。
滋賀県教員採用試験二次面接官。日本スピリチュアルケアワーカー協会会長。
●著書:『心理学から見た現代日本人のライフサイクル』『夢のダイアローグ』(ともにブレーン出版)『日本人の悲嘆過程とスピリチュアリティー』(ジュンク堂書店)など
  
 
 
 
 
子どもの体力低下と
ジュニアスポーツ指導者の不足
 
     

近年、幼稚園や小学校の教育現場からは、子どもの体力と運動能力の低下を心配する声を耳にします。 にもかかわらず、こうした傾向に歯止めがかかったという話を聞きません。 こうした対応の遅れは、この年代の子どもの「こころとからだ」の教育とケアの専門家である「ジュニアスポーツ指導者」が不足していることが原因の一つと考えられます。これまで、スポーツ指導者といいますと、中学・高校の教員免許をとる訓練だけを受けて現場に出ていましたが、今は、スポーツ能力だけでなく、子どもの発達の知識や適切なコーチングの技術を身につけた新しい時代のスポーツ指導者の養成が社会から求められているのです。
   
 
 
 
 
新しいジュニアスポーツ指導員の
必要性
 

相手が子どもであるという理由で、自分の経験だけでスポーツを語り、指導する人がいます。 私も、自分が子どもであったころ、夏休みの炎天下の野球の練習後も「水を飲んではいけない」と指導を受けていました。 結局、脱水症状をおこし、入院した友人がいました。
  当時は脱水症状を起こした方が悪いというような雰囲気でしたが、叱咤激励方法の一つとして受けとめられている感がありました。そこに欠けているのは、のびのびとした、あそび感覚を持ったスポーツの指導ということです。

あそび感覚であれば、子どもはすべてのことにいきいきととりくみます。こうした心身のすこやかな発達にかかわる、たとえば「体を動かす楽しさ」というような、身体のあそび感覚は、スポーツを通してこそ涵養されるものなのです。
 
 
 
 
 
最近の子どもの置かれている状況
 

今の子ども達は、身体を動かす楽しさを学習していません。その原因は、子どもの遊びの変化がその背景にあります。それは少子化のなかで、きょうだい間での切磋琢磨経験の不足やテレビ・ゲーム等の個人の室内遊びの一般化による屋外での集団遊びの体験不足。さらに人間関係の希薄化によるコミュニケーション能力や人とかかわる機会の能力低下です。従来の指導方法では現代の子ども達は、予想もしないところでこころに傷を負ったり、思わぬところでつまずいてしまうことがよくあるのです。
 
 
 
 
 
 
スポーツから学ぶもの
 

これからの子ども達の教育に関わる専門家は、スポーツに限らず、子どもの発達や性格形成について学ぶことが必須になります。子どもの個性の理解を基にしたコーチ論によって、子ども達の指導に当る必要があります。
  なかでも、新しいスポーツの指導者にはこのことが強く求められています。

こうした知識と経験を持った新しいスポーツ指導者のもとでこそ、子ども達は身体的、運動的発達だけでなく、こころの面でのセルフコントロール、自主・自発性、情緒の安定、社会性のよりよい発達が期待できるのです。
 
 
 
 
 
最近の子どもに欠けていること、
それは・・・
 

一般に現代の子ども達に欠けているといわれることは、我慢すること、礼儀正しくすること、一定のルールを守って集団での協同と協力の喜びを感じる力、友人と意志の疎通ができるコミュニケーション能力、人と関わる力です。こうした社会生活での人間関係の形成維持で必要とされる能力が特に問題にされています。 この能力は、あそびにつながるスポーツという活動を通して涵養され、とくに集団スポーツを通して育つものなのです。
   
 
 
 
 
神戸親和女子大学の
ジュニアスポーツ教育学科
 

長年、子どもの「脳発達度」を研究している信州大学の寺沢宏次氏は、40年間子どもの「脳発達度」検査の蓄積されたデータをもとに、外遊びの多い子ほど集中力があり、学習能力が高いという主張をしています。
現代の子どもの教育である「体育」「知育」「徳育」「食育」
  のなかで、「体育」はすべての教育のベースに位置づけられるものであり、現代の子どものバランスの取れた人間性の発達を可能にするものです。

あなたが「スポーツ好き」「子ども好き」であるなら、大歓迎です。真の指導者、教育者を目指し、神戸親和女子大学に平成20年度に設置される「ジュニアスポーツ教育学科」であなたの夢を実現しませんか。
 
 
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