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  大学野球、ラグビー、レガッタの古豪として名を馳せる早稲田大学に今春、注目のトップアスリート斉藤祐樹、福原愛両選手が入学した。福原愛選手が在籍する話題のスポーツ科学部内田直教授にスポーツを通しての学びとそれに関わる職業の話を伺った。  
     
     
     
  内田 直 教授  
  1983年滋賀医科大学卒業後、東京医科歯科大学付属病院精神科神経科研修員となる。1984年浅井病院精神科に医師として勤務。1986年東京医科歯科大学付属病院精神科神経科の委員へ。1990年カリフォルニア大学ディビス校医学部精神科客員研究員となり帰国後の1992年から2003年まで東京都精神医学研究所にて研究活動を行う(03年まで睡眠障害研究部門部門長)。2003年早稲田大学スポーツ科学部スポーツ医科学科教授。2004年組織改変により早稲田大学スポーツ科学学術員教授となる。専門分野は精神医学・神経学科。専攻分野は臨床スポーツ精神医学・睡眠医学・脳科学。  
         
 
 
これからの体育・スポーツ
・健康を学ぶみなさんへ
 
     

 スポーツ科学部は、スポーツに関連したさまざまな側面の知識を得ることができるため、将来の選択肢の幅が広いということが特徴です。例えば医科学科の分野としてのスポーツトレーナー、製品開発、研究者など、そして文化学科の分野としてのスポーツビジネス、ジャーナリストなどです。また、スポーツ栄養の知識を生かして食品メーカーに就職する、スポーツを通じて得たコミュニケーション技術で、さまざまな営業職で活躍するといった進路も考えられます。
 
  スポーツ系の職種でいえば、アスレティックトレーナーはかなり学生に人気がありますね。本学部でも受験資格の取得が可能なのですが、実際にこの仕事だけで生活できる人はそう多くはないでしょう。しかし、この資格を得るために習得した知識は、さまざまな仕事の中で活かしていくことができます。
  特にスポーツという場に求められるコミュニケーション技術や、早く的確な判断力は、スポーツに関連した職業につくかどうかに限らず、非常に大きな力となるはずです。これからこの分野で学ぼうとする皆さんには、ぜひこのような力をつけてほしいと思っています。
 
         
     
   競技スポーツというものはいわば、人生の縮図みたいなところがあります。はっきりとした形で勝ち負けが決まり、負けたなら気持ちを切り換えて、次の目標に取り組んで行かなければならないとか、精神的に鍛えられて成長できる場面が多々あります。「スポーツ」というキーワードの中には「人間学」というものが多く含まれているんです。
 学生たちは卒業後、スポーツに関連した仕事、または何らかの職業に就くわけですが、ほとんどの学生は結婚してやがて親になります。その時、人の気持ちの流れというものを臨床心理学的に捉えるスポーツカウンセリングの知識が、子育てに応用できるようになってきます。そんなことを講義の中で学生たちに話をしています。
 
         
 
 一方、今年入学した福原愛選手のようなトップアスリートたちは、卒業後も競技を続けていきます。ただ、特別な人を除いて40、50歳まで現役ではいられませんから、やがて彼らも引退を迎えます。そして、将来的には各競技団体のリーダーとなって、選手や団体を支える側の立場になるかもしれません。そういうときにリーダーシップをとれるような知識や教養を身に付けていくような教育も実践しています。そういう意味では、セカンドキャリアも見据えつつ、大学を卒業してプロ選手を目指すというのもひとつの選択肢ではないでしょうか。
   スポーツ科学部が望むのは、スポーツマインドを持った人。スポーツがあまり得意でなくても構いません。スポーツの色々な側面に興味があり、スポーツがとにかく好きだという人たちに集まって欲しいと考えています。スポーツを通して様々な教養を身に付けていくのがスポーツ科学部なのです。  
         

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