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住まいや人のいる空間はその人の意識・無意識やモチベーションを変える力を持つことがあります。 伊藤さんは、手がけた住まいや店舗をきっかけに、クライアントの仕事の幅が広がったり、人との輪がつながっていったり、
人生そのものが変わっていくこともあることを、実感しているそうです。
――なぜ最初に美術大学を目指したのですか?
小さいころから絵は好きでしたが、美術部に入って美大を目指したのは、高校2年の中ごろからですから、遅い方です。
そのころ、理系か文系かを選択しなければならなくて、数学不得意・歴史苦手、の私は、どちらにも決められず、半ば消去法で第三の道を選びました。
絵が好きなら美術、美術なら空間に関することがいいなあ、と思い、空間デザイン(インテリア)を受験し、4年は落ちましたが、短大に合格しました。
この、4年に落ちたことで、建築の専門学校に進む道が開けたので、結果的にはとてもよかったと思っています。
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――なぜ建築へ方向転換されたのですか?
世の中の建築家には、在学中から「建築家になるぞ」と目標を持って実際になっている人もいらっしゃいますが、私の場合は、絵が好き・空間が好き・建築面白そう・・・と、少しずつ近づいて来ているという感じです。
――この仕事をしていて一番うれしいことは?
建築家という仕事の魅力は?
建築、特に住宅というのは、住む人の人生を変えてしまうほどの影響力を持つものです。
単にきれい、使い勝手がいい、丈夫ならいい、というのではなく、家族や友人との良好な人間関係を作ったり、自然との触れ合いで心が癒されたり、仕事への意欲が湧いたり、病院ではなく住み慣れた自宅が最期の瞬間を迎える神聖な場になるかも知れません。
単に写真写りが良いだけの建物ではなく、人生を豊かにする深さが必要です。
大変なプレッシャーを感じると同時に、何年たってもクライアントに喜んでもらえ、
大事に住んでもらっていると、本当に嬉しいですね。
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