埼玉工業大学 自慢の先生・研究・学生作品

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自慢の先生・研究

世の中に新しい 技術革新を起こす

世の中に新しい 技術革新を起こす

機械工学科 機械工学専攻
高速流体工学研究室
小板 丈敏 講師

チャレンジ精神が旺盛な学生ばかり。この研究室では、実学尊重と研究第一を理念に掲げ、学生が自主的に行動して研究に取り組むというスタンスをとっています。

 高速流体工学には、衝撃波と呼ばれる高い圧力で高速な流体を応用した研究があります。現在は主に二つのテーマに取り組んでいます。一つは新しいバリ取り技術の研究開発。金属を機械加工するとフチにバリと呼ばれる出っ張りやギザギザが発生します。バリ取りは精度の高い製品づくりに欠かせませんが、職人の負担が大きい作業。そこで、衝撃波の高い圧力を利用した、同時に複数のバリを取る技術をめざした開発を行っています。もう一つは、衝撃波から頭部を守る防災ヘルメットの研究開発。火災や事故など、爆発が起こると衝撃波が発生し、消防士などの最前線に立つ人の脳細胞を破損させてしまう危険があります。これを回避するためのヘルメットです。これらの研究はいずれも世界で初の挑戦です。研究には新規性と必要性が重要なのです。

日本が誇る技術力を 発展させるために

日本が誇る技術力を 発展させるために

機械工学科 ロボット・スマート機械専攻
ロボットデザイン研究室
安藤 大樹 准教授

自動車の自動運転技術や低侵襲外科手術用柔軟鉗子など、統合化設計をさまざまなものづくりに応用・実用化していくことを視野に入れた研究をしています。

 ロボットや自動車に代表される制御機械システムは、機械や装置の構造設計とそれを動かす制御システム設計を別々に行う二段階設計という手法でつくられています。この研究室では、それぞれをトータルで考える統合化設計を主なテーマにしています。ハード面とソフト面を一つのシステムとして捉えると、さまざ
まなメリットが考えられます。例えば「こんな機能を持たせたい」と考えたとき。制御のみで解決するのでなく、機械や装置の素材や形状を併せて設計すれば効率は上がりますし、より良いものができます。現代社会において、ものづくり技術に対する期待や要求はますます高まっています。社会にはどのような課題があり、技術でいかに解決していくかを考えながら、研究に取り組んでもらいたいと考えています。

味覚を軸にして 生体の謎に迫る

味覚を軸にして 生体の謎に迫る

生命環境化学科 バイオ・環境科学専攻
細胞分子生理学研究室
熊澤 隆 教授

味覚の仕組みの解明は、生命現象を知るだけでなく、分析技術の開発や機能性食品の開発、医薬品の開発など、さまざまな領域で応用することができます。

 甘味、酸味、塩味、苦味、うま味。味は5 つに大別されます。私たちはこれらをどのような仕組みで感じているのでしょうか。これがこの研究室のメインテーマです。口内には味蕾と呼ばれる小さな器官があります。味蕾にある味覚受容体に味が結合することで、味神経を通じて脳に情報が伝えられています。少し前までは、口内にしか味覚受容体がないと考えられていましたが、脳や胃、肝臓など、ほかの臓器にもあることが明らかになりました。しかし、それらの味覚受容体がどのような役割を果たしているのか、いまだに解明されていません。味覚を探っていくことは、生体全体を理解することにもつながるのです。五感の中で、ノーベル賞を獲得できていないのは味覚分野のみ。それだけに研究しがいのある分野だと感じています。

微小な世界から 開拓する新しい化学

微小な世界から 開拓する新しい化学

生命環境化学科 応用化学専攻
マイクロ・ナノ化学研究室
丹羽 修 教授

最新の装置や設備を活用した研究を展開。電気分析化学、バイオセンサ、材料など、さまざまな分野を横断した研究が可能なので、、卒業後の進路の選択肢も広がります。

 マイクロは1ミリの千分の1、ナノはそのさらに千分の1。物質はこれくらい極微な大きさの構造になると性質が変わります。例えば、金は人間の体に付着しても害はありませんが、小さくなると触媒となり、さまざまな働きをします。この研究室では、こうした特性を利用して新材料をつくり、化学物質などを検知するセンサの研究に取り組んでいます。具体的には、水中の有害重金属を高い感度で検出するもの、ごく薄い濃度の有毒ガスを検出できるものなど、環境汚染や健康被害を防ぐことをめざしたセンサデバイスや環境分析法の開発を進めています。このほか、ニッケルと銅の合金ナノ粒子を埋め込んだカーボン電極を開発し、腸疾患の診断に用いられる糖類の検出に応用するなど、多岐にわたる研究を行っています。

SF映画やゲームの 世界を現実のものに

SF映画やゲームの 世界を現実のものに

情報システム学科 IT専攻
ヒューマンインタフェース研究室
鯨井 政祐 准教授

仮想ハンドルといった実用性のあるもののほか、3次元構造でキューブ状のLEDを用いたデジタルアートに取り組むなど、学生はそれぞれの興味を追究しています。

 新しいユーザインタフェースやヒューマンコンピュータインタラクションについて研究しています。私たちにとって身近なインタフェースにスマートフォンやタブレットがあります。非常に優れたインタフェースですが、これらで読書をするとき、ページをめくる動作がタップやスワイプになるといったように、普段と異なる動きをすることになります。そこで、仮想ページを3Dで表示させるAR(拡張現実)と人間の動きを検出するセンサを連動させ、ページをめくりながら読み進められる電子ブックリーダ「MekuReader」を開発しました。めざしているのは、人にやさしく、直感的に操作できるインタフェース。現実と仮想をシームレスにつなぎ合わせ、人間が元来から持つ感覚を第一にしたものをつくることを目指しています。

生物集団の働きを ロボットに応用する

生物集団の働きを ロボットに応用する

情報システム学科 AI専攻
群ロボット・ネットワーク研究室
服部 聖彦 准教授

たくさんのロボットに電力をあたえるか?そのためにワイヤレスでロボットに電気を送れる無線給電システムの開発にも取り組んでいます。印刷で作られる給電シートに軽く乗せるだけで容易に電力を得ることができます。

 社会性昆虫と呼ばれるアリやハチは、群れをなすことで単体では困難な複雑かつ大がかりなタスクを行えます。このように、多数個体の協力による個の能力を越えた知的行動を群知能といいます。群知能の特徴は、その時々の状況に応じた効率的な動きの実現やリソースを動的に調整、活用できることです。この研究室では、シミュレーションや多数のロボットを実際に用いながら群知能について検証するとともに、実社会でいかに応用していくかを検討しています。具体的には、大規模工場・倉庫や自動運転技術、さらには惑星探査まで実に多様な分野での活用が期待されます。ロボット同士が協調し、瞬時に最も良い解決策を導いて処理するという世界は、すぐそこまで来ている
のです。

第4の物質状態 プラズマに迫る

第4の物質状態 プラズマに迫る

情報システム学科 電気電子専攻
プラズマ制御工学研究室
佐藤 進 教授

プラズマ状態をつくり、発光させる過程では、さまざまな疑問が浮かぶはず。疑問について考察を深めていくことで、従来の常識をくつがえす新しい発見につながるかもしれません。

 物質の状態には、固体、液体、気体がありますが、プラズマはこれらに続く第4の物質状態。気体よりも自由度が高く、物質の分子や電子が最も自由に動き回れる状態を指し、宇宙の約90%はプラズマでできています。私たちの身の回りのさまざまなところにもプラズマはあります。例えば、蛍光灯はプラズマを使って発光させていますし、スマートフォンの製造の全工程にプラズマが関わっています。この研究室では、真空や大気圧、液中まで、多様な環境でプラズマを発生させる研究を行っています。特に液体プラズマに関しては、世界的に見ても研究例の少ないマイクロ波を用いた方法による発生も本研究室内で可能。次世代の燃料電池への活用が期待されており、実用化に向けてさらに深めていきたい領域です。

文理の垣根を越えた新たな情報技術を

文理の垣根を越えた新たな情報技術を

情報社会学科 経営システム専攻
知能情報システム研究室
田中 克明 准教授

卒業研究のテーマは、情報システムにまつわるものであればジャンルを問いません。過去にはIoTやビッグデータ、ドローンなど、実に多様なテーマが取り上げられました。

 人間のあらゆる知的活動を、情報システムを活用して支えていくこと。これがこの研究室のメインテーマです。取り組んでいる研究の一つに、文書の解析があります。これは、設定したテーマに関連するコメントをSNSから収集して類似する事項ごとに分類するシステムをつくり、トピックを分析していくというもの。SNS上に飛び交う何千、何万もの文書をシステムによって端的に整理することで、テーマにまつわる社会の傾向や人びとの思考プロセスを容易に把握することができます。さらには、メディアデザインの領域に関わる試みも。「テレフォノスコープ」は、黒電話に接続したデバイスから音声で質問を流し、受話器を取った人に答えてもらうという仕組みです。人の感性に訴える情報技術のあり方にも注目しています。

現代を生き抜く思考力と創造力を

現代を生き抜く思考力と創造力を

情報社会学科 メディア文化専攻
音楽・音響メディア研究室
中川 善裕 教授

プログラミング技術によってコンピュータで音楽を生成するアルゴリズムコンポジションなど、多様なアプローチから音楽について考察することができます。

 コンピュータやシンセサイザーなどを用いた音楽・音響作品の創作や研究を行っています。こうした新しいメディアによる制作の醍醐味は、自分の内に秘めた世界観を思い通りに構築できることです。バンドはもちろん、オーケストラ曲の作曲や再現も容易です。作品は学生同士で聴き合い、講評しあいます。感
覚的な感想を述べるだけでなく、「なぜ、そのように感じたのか」といったように、論理的に考え、意見を交わし合うことで社会人として欠かせない思考力がはぐくまれます。近年はAI(人工知能)が音楽を作曲する時代が到来しつつあります。万能に思えるAIですが、人間だけが持つ能力があるともいわれています。
それは創造力です。研究活動を通じ学生の創造力も存分に引き出していきたいと考えています。

落ち込んだ気持ちを立て直す方法は?

落ち込んだ気持ちを立て直す方法は?

心理学科 臨床心理専攻
臨床心理学研究室
友田 貴子 教授

臨床心理学は永遠に続く謎解きのような学問。切り口を変えることで次々とテーマが見つかります。精神疾患やストレス、恋愛まで、学生は卒業研究で個々の興味を追究しています。

 主な研究テーマは「抑うつ気分からの回復について」。誰もが落ち込んだ経験があると思いますが、こうした気分は、放っておくとうつ病などの精神疾患を引き起こす場合もあります。カウンセリングや医療機関の受診が必要になる前に自分で気持ちを整えて病気を防ぐことを目指し、日常生活の中でできる気分の回復を促す対処方法について、アンケートや面接といった手法を用いて研究しています。研究活動のほか、本学付属の臨床心理センターで乳幼児期の子どもとその保護者を対象とした子育て支援幼児グループのサポートにも携わっており、多くの学生が参加しています。乳幼児期は人間形成の原点。この時期の子どもと深く関わることで、人間の本質をつかむことができますし、将来心理臨床の現場で働くときにおおいに役に立つでしょう。

ヒトの心を科学的に解明する

ヒトの心を科学的に解明する

心理学科 ビジネス心理専攻
基礎心理学研究室

基礎心理学の面白さは、あらゆることが研究対象になること。ヒトの心を掘り下げていくことで、消費者行動の理解やマーケティングなど、実社会で役立つ視点もはぐくまれます。

 この研究室の主な研究領域は、認知心理学と言語心理学です。抽象的でとっつきにくく見えますが、身近な経験の背後で常にはたらいている心の仕組みを研究しています。例えば、買うつもりはなかったけれど、店先でたまたま目に入った「限定品」「半額」などと書かれたラベルがついた商品が気になり、つい手に取ってしまった。こういった些細な情報は、ほとんど意識にのぼることなく私たちの行動に影響することがあります。無意識まで含む心のはたらきを理解するためには、心理学実験のやり方を工夫して、心がどのようにして情報を処理しているかを明らかにする必要があります。コンピュータを使った心理学実験や情報処理モデルを用いながら、ヒトの心のメカニズムについて科学的な観点から解き明かしていきます。

心の健康支援、 脳波可視化システム

心の健康支援、 脳波可視化システム

人間社会学部 情報社会学科 森沢 幸博 教授
工学部 情報システム学科 鯨井 政祐 准教授

文理融合領域から生まれた研究の新しいカタチ

「ZENAVI」とは?
ZENAV(I ゼナビ)は、脳波の活動状態をアニメーションで表現する可視化ツールです。語源は「ZEN(禅)」と「NAVIGATION」の融合。
脳波を計測するヘッドバンド「MUSE」と組み合わせて使うことで、世界中どこででも簡単に脳波の活動状態を確認することができます。

「ZENAVI」の可能性

状態を数値化して客観的に見るという特徴から、今後、さまざまな分野で期待されるZENAVI。カウンセリングでは、「感情を数値化する」という特性を活かし、問診ではわかりにくい患者の状態を推測するなど、さらに「心の健康」に寄り添った治療のサポートができるかもしれません。心理学科をはじめ、他学部とのコラボによってその可能性は広がりそうです。また、電気自動車の自動運転化での応用も期待されます。集計という“インプット”は1つですが、その表現を用いた“アウトプット”は無限大です。

頭部に装着する機器で測った脳波を画像で表現。着目したのは、リラックス、集中時に増える脳波α(アルファ)波とθ(シータ)波です。これらがある基準を超えて検出されたら、通常は画面上に散在しているドットがまとまり、アニメーションをつくりはじめます。グラフや数値でなく画像で表現することで、例えば子どもでも簡単に脳波の状態を知ることが可能。絵が完成するとリラックス、集中できている証拠です。リアルタイムで画が動くので、脳波の変化を目で見て知ることも可能です。

生産プロセスを最適化「ものづくり」の現場を支える

生産プロセスを最適化「ものづくり」の現場を支える

機械工学科 河田 直樹 准教授

「ものづくり」の現象を測定する―。これが研究室のテーマです。ものづくりの現場では、設計技術とともに生産技術が重要で、よい製品を継続的に市場に提供するためには、最適な生産プロセスをつくり込む必要があります。生産プロセス全体を正常に稼働させるための状態監視システムを構築するのがこの研究の目的です。ベースとなるのは、現象の「測定」です。測定ができてはじめて、生産プロセスの「評価」ができ、「最適化」を実現できます。そこで学生の卒業研究では、工作機械やロボット、ドローンなどにセンサーを付けて、身近な現象の測定を行います。そして、取得したデータを分析し、監視システムの構築にも挑戦します。ここで身につけてほしいのは、「ものを観察する力」。ものの動作や状態を多角的かつ定量的に観察する視点を養ってほしいですね。さらに、研究室では、多数の企業との共同研究を経験できます。ここで、来たるIoT社会(あらゆるモノがインターネットでつながる社会)で価値を生み出すための「現場力」を鍛えてほしいと思っています。

数式でイメージしロボットを思い通りに制御

数式でイメージしロボットを思い通りに制御

機械工学科 萩原 隆明 講師

「制御工学」はモーターなどを用いてモノを動かすための学問。産業技術の発展には欠かせない分野です。研究室では、新しい制御の理論や技術の開発、さらに実システムへの応用に関する研究に取り組んでいます。そのひとつが「時間遅れがあるシステムの制御に関する研究」です。離れた位置にある機械を動かす場合、命令をしてから1~2秒遅れて反応します。そのため、その遅れを予め予測して動かすことが必要になるのです。この “予測してモーターを動かす”部分に制御工学が必要になるのです。制御工学の難しさは “どう動かすのか”ということを数式でイメージするところから始めなければならないところにあります。まずは実際にロボットを制作し、動かすところから徐々に制御工学に対する理解を深めていきます。もし、自分がイメージする通りにロボットを動かしてみたい、という思いがあるのなら研究室をたずねてみてください。ロボットを動かす研究は、とても面白いと思いますよ。

「ゲノム編集」で青い芳香シクラメンの開発に挑む!

「ゲノム編集」で青い芳香シクラメンの開発に挑む!

生命環境化学科 秋田 祐介  講師

植物を使った「ものづくり」の研究をしています。特定の遺伝子を改変して、植物の「色」「形」「香り」などを思い通りに操ることをめざします。植物は気まぐれで、赤いチューリップから白い花が咲いたりします。突然変異の原因を遺伝子レベルで調べると白い花が咲くメカニズムを理論的に解明できます。こうしたデータを蓄積して、ピンポイントに遺伝子を改変することを目指します。このような技術は、「ゲノム編集」と呼ばれています。「ゲノム編集」の技術を用いて、現在は芳香シクラメンの研究に注力しています。これは埼玉県農業技術研究センターで開発された香りの豊かなシク
ラメンのこと。花色のバリエーションを増やして、埼玉県の特産品に育てたいと考えています。現在の目標は、青い芳香シクラメンをつくること。そこで、シクラメンの花色を担うアントシアニンの合成に関わる遺伝子群の解析を進めています。実験や考察で得たスキルは、農作物の品種改良や機能性食品開発などの分野で大いに役立つでしょう。

「化学のチカラ」で持続可能社会を実現する技術を開発

「化学のチカラ」で持続可能社会を実現する技術を開発

生命環境化学科 松浦 宏昭 准教授

「化学」の知識を駆使して、私たちの生活をより便利で楽しいものにするための仕組みを開発しています。研究テーマの1つは「水素水の濃度センサ」の開発。研究室では、窒素原子を含むカーボン系電極材料を用いて、水素の濃度情報を直接電気信号に変換することに成功。このセンサを使えば、試料1滴で水素水中の水素濃度を計測可能です。画期的な発見に企業からも注目が集まります。
2つ目は、「創エネルギー」に関する研究。具体的には、自動車用燃料電池で使われる白金に代わる電極材料を探索しています。高価な白金に代わる新材料が見つかれば、大幅なコスト削減が可能になります。さらに、大学全体で研究を進めているのが、「レドックスフロー電池」の開発。サイクル寿命が長いのが特長の蓄電池で、充放電サイクルがスマートフォンなどで採用されているリチウムイオン2次電池が約15000サイクルなのに対し、10万サイクル以上の使用が可能です。現在、学内で実用化に向けた実証研究も進められています。

IT技術で進化する「医工連携」の最先端医療

IT技術で進化する「医工連携」の最先端医療

情報システム学科 山﨑 隆治 准教授

医療の分野でも、いまやIT技術は欠かせません。特に患者の体内を視覚化した情報は医療活動において重要なものとなります。
例えば人体の断面図を撮影できるCTスキャンについても、2次元の写真だけでは不十分、近年は3次元化の流れが進んでいます。画像処理技術の向上で、数百枚のスキャン画像を解析処理して、患部を立体画像化することが可能に。写真1枚1枚を見ていくよりも、診断スピードは早く、多角的に観察できるため診断の正確性にもつながります。また、手術を前にした医師が手にするのは、それらの3次元画像をもとに3Dプリンターで作成した患部の立体モデル。実物同様の立体モデルによって、手術の手順などを細かくシミュレーションすることが可能となるのです。このように、コンピュータグラフィックを中心とした画像工学の進化は、着実に医療の現場に貢献しています。そして、それをさらに進化発展させるのが、私たちの研究室のテーマ。医療と情報工学の連携がさらに進んでいくこれからの時代、両分野に横断的な知識を持つ人材が求められています。

次世代通信を支える不変の基盤技術を学ぼう

次世代通信を支える不変の基盤技術を学ぼう

情報システム学科 松井 章典 教授

電波に関する装置の研究をしています。ここでいう装置とは、電波の出入り口である「アンテナ」が中心で、用途に応じて、アンテナの設計や受信用増幅器の設計・評価なども行っています。ものづくりの「デジタル化」が加速する昨今ですが、どんなにスマホやドローンのような無線装置が進化しても絶対になくならないのがアンテナ技術です。例えば、スマホの中には複数のアンテナがあります。Wi-FiにもLTEにもそれを支える専用のアンテナがあるのです。ある先生が言った「アンテナ工学は導体に魂を吹き込む技術だ」との言葉は、まさのその通り。身近にある導体板や導線に一定の構造を構築することで、無線通信の担い手になるように仕上げるのが私たちの研究テーマです。実験では、用途に合わせたアンテナを構築するため、コンピュータを使ったシミュレーションなども行います。電磁気学の専門知識のほか、プログラミングの技術も鍛えられます。研究室の卒業生たちは、通信事業者や電力会社、メーカー企業などで活躍しています。

利益の仕組みをグループ課題で「問題解決力」を鍛える

利益の仕組みをグループ課題で「問題解決力」を鍛える

情報社会学科 林 信義 教授

研究室の名前になっている「ビジネスモデル」とは、企業経営における「儲けの仕組み」を指します。企業では、商品開発→生産→物流→販売などのさまざまな活動が行われています。
利益を上げるためには、これらの活動が相互に結びつき、「仕組み」として機能している必要があります。すばらしい「技術」があっても優れた「仕組み」がなければ、ヒットは生み出せません。例えば、iPhoneは、既存の技術を優れたデザインでパッケージ化し、世界的な流通網に乗せたことで大ヒットしたのは有名です。こうした優れたビジネスモデルを探すため、研究室では身近な企業を分析しています。例えば、「ユニクロ」と「しまむら」の比較。両ブランドの運営会社の売上高や利益率を調べ、その違いの「原因(なぜ?)」についてグループで発表します。こうした課題を通して、身に付けてほしいのは、「問題解決力」。企業や組織が抱える問題を見つけ出し、それを解決する方法を自分なりに考えられる人材を社会に輩出したいと思っています。

2DCG、3DCGを用いたコンテンツ制作

2DCG、3DCGを用いたコンテンツ制作

情報社会学科 檀上 誠 准教授

研究室では、主に2DCG、3DCGを用いたコンテンツ制作を通して、社会で必要とされる知識、技能、プレゼンテーション力の習得をめざします。その試みのひとつが、地元深谷市の老舗食品企業「新吉」との産学連携プロジェクトです。創業100周年を迎えたのを契機に、企業ブランドの見直しを大学に依頼いただきました。企業理念は経営システム専攻の林教授が担当。本研究室が、CIデザインを担当することになりました。企業イメージや経営理念などを統合して、ロゴマークで視覚的に表現しなくてはならないので非常に責任の重いミッションです。何度もヒアリングを行い、商品を調査分析することで、最終的に学生たちが考案したロゴを採用してもらうことができました。デジタルコンテンツには、メディアに付加価値を与え、人々に楽しさや感動を与えるという重要な役割があります。メディアデザインの研究を通して、クリエイティブワークに必要な発想力と発信力を身につけてほしい
と考えています。

犯罪心理から「人間理解」を深めてほしい

犯罪心理から「人間理解」を深めてほしい

心理学科 小野 広明 教授

私の研究室では、少年の「非行」を含む犯罪心理をテーマにしています。私は以前、少年鑑別所で非行のある少年の鑑別に25年間従事してきました。また、少年院で少年の立ち直りに関与したほか、刑務所で成人犯罪者の調査も行いました。
この犯罪・非行臨床の実務経験を踏まえ、犯罪の実態を可能な限り忠実に学生に伝えるように努めています。最近は、特に犯罪被害者の研究にも力を入れています。
研究室では、専門書の講読、重要なテーマに関するディスカッションなどを行いながら、犯罪や逸脱行動の背景にある心理に関する幅広い知識に触れます。また、犯罪・非行の専門機関や小中学校等の教育現場でのフィールドワークも積極的に行っています。犯罪心理学を学ぶと見えてくるのは、犯罪・非行は決して、例外的な行動ではないこと。犯罪には、人間の本質が映し出されます。そして、ここから私たちが生きている社会のありようも見えてきます。つまり、犯罪心理学は、「人間理解」につながる学問なのです。

不思議!視覚と人の心の関係を紐解く研究

不思議!視覚と人の心の関係を紐解く研究

心理学科 大塚 聡子 教授

視覚をテーマに心の仕組みと働きについて研究しています。私たちには同じものを見ても認識する内容が違うということがあります。このような現象には、人間の注意の働きや、無意識的な知覚の要因が影響していることが考えられます。そのメカニズムを解明するため、心理学実験や調査、目の動
きの測定、脳活動の計測など、さまざまな手法を使って調べています。例えば、皆さんもゲームや映画などで3D映像を観る機会が多いと思います。立体が見えるというのは、視覚を使ったマジック。結構、不思議な現象なのです。空間認識機構を解明するために、人工的な3D映像と普段見ている景
色を比較してどのような違いがあるのか、どういう条件でどのような立体感が生まれるのか……など、多角的な研究を展開しています。視覚は人の基本的な能力です。だからこそ、こんなにも複雑で精巧な仕組みがあるのかと驚かされるのでしょう。そこにこの分野の研究の面白さがあると考えてい
ます。

学生作品

米と日本酒プロジェクト ~米作り、そして日本酒へ~

埼工大のオリジナル日本酒「瞬喜道」を製造しています。埼玉県のお米「彩のかがやき」を育てる農家の方と一緒に田植えや稲刈りを行い、地元の酒蔵で仕込みをします。商品の企画から醸造、PR戦略、販売まで、全工程を体験できるのがこのプロジェクトの面白さ。2017年には新たに、にごり酒の「もや」を製造。そごう大宮店の催事「さいたまるしぇ」で販売し、完売しました。自分がつくったもので誰かを笑顔にできるって最高ですよ!

SAIKO Aquarium Project

本学の学生や教職員をはじめ、来客や地域の方々に様々な水生生物に興味、関心を持ってもらう。
学生プロジェクトを通して学生の活発な活動を促進とアピールを行う。
日本人の野生生物に対する意識を変える。

絶滅危惧種メダカの情報を発信する

日本固有の水棲生物の保護を目的にさまざまな活動をしています。特に注目しているのが「メダカ」。日本人に馴染みの深いこの川魚は、現在、絶滅の危機に瀕しています。そこで、メダカの生態について知ってもらうため、オープンキャンパスや深谷市のイベントで水槽を展示し、情報発信を行っています。その他、キャンパス内に展示している水槽でアロワナやスッポンモドキなど珍しい水棲生物を飼育中。魚好きなら絶対に楽しめますよ!

集まれ科学実験教室プロジェクト

科学の不思議やおもしろさを子どもたちに伝えたい

小中学生を対象に、科学の不思議やおもしろさを体感して理科の楽しさを知ってもらいたいと、深谷市産業祭や小中学校や児童館などで楽しい実験教室を開いています。子どもたちにスライム、マイクロカプセルづくりや液体窒素を使った低温実験、ミラクルフルーツを使った味覚の不思議など、数々の実験体験をしてもらいます。理科の授業は使わない器具での実験に驚いたり、キラキラした目でうれしそうな笑顔を見せてくれる子どもたちに触れ合うことができるので、やりがいを感じています。これからの課題は、安全・簡単でアッと驚くような実験を企画すること。子どもが好き!科学を知りたいと思う人、教員を目指しているような人には、ぜひ僕たちと一緒にプロジェクトを盛り上げてほしいと願っています。

OKABE光の回廊プロジェクト

岡部駅と学内ロータリーをキラキラ輝く光で彩る

毎年12月から1月まで、ふかや市商工会と連携して、3万個以上のLEDを使ったイルミネーションを岡部駅前広場に製作しています。2017年度は、子どもたちが喜ぶようにペンギンや音符、トナカイなどの装飾に挑戦。地元の新聞やネットニュースでも紹介されました。さらに、大学キャンパス内にもLEDツリーを製作。構想から設計、製作まで行うことで、自分のアイデアが形になる喜びを実感できるのがこのプロジェクトの魅力です!

学生フォーミュラプロジェクト

プロジェクト活動を通してモノ作りに関する知識や技術を学ぶ。

マシンを設計製作さらにはスポンサー活動などチーム運営を行い、9月に行われる学生フォーミュラ大会へ出場に向けて活動を行う。

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機械工学科 機械工学専攻 3年 沢木 紅志郎 さん 茨城県・水戸工業高等学校出身
自動車業界で機械設計の仕事をしたい実習系の授業は未来につながる発見の連…

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機械工学科 ロボティクス専攻 4年 安土 拓見 さん 群馬県・高崎経済大学附属高等学校出身
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「ものづくり研究センター」は“新しい価値の創造”をテーマとした新たな研究施設です…

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