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■3年生になる前に進路選択の材料を


 埼玉県川越市の川越工業高等学校繊維デザイン科2年生を対象に、2月14日、21日、22日の3日間にわたり「分野別ガイダンス」が実施されました。
 このガイダンスの特徴は、デザイン・ファッション分野の違う学校にそれぞれの説明をしてもらうというもの。
繊維デザイン科の生徒全員を対象に、1回に1つの学校によって行われました。1日目は女子美術大学による大学美術全般について、2日目は桑沢デザイン研究所による専門学校デザイン全般について、3日目は大塚末子きもの学院/大塚テキスタイルデザイン専門学校によるファッション・テキスタイルについての説明がありました。

 …今回のガイダンスで良かったことはありましたか?


庄山先生 生徒の感性を刺激するのには外部の方の力も必要です。より社会に近い専門学校や大学の方からは、技術だけではなく、社会的に説得力のある話も聞けます。
また、同じ生徒を対象に同じ系統の分野の違う学校に話をしていただくことによって、偏らない情報を提供することができたのがよかったと思います。なかなか自分から動いてくれない生徒もあるので、1つの学校で少ない情報量よりはたくさんの情報を与えてあげたいと思っています。

 …生徒の反応はいかがでしたか?ガイダンスの後、何か変化はありましたか?


庄山先生 非常に前向きに捉えてくれてよかったです。それぞれの良い面、悪い面も含めて理解が深まったのではないでしょうか。3年生になる前、進路を本格的に絞る前にできてよかったと思います。
また、生徒の感想では「大学について、今まで持っていたイメージとは違うものになった」、「就職のことばかり考えていたけれど、説明を聞いてもう一度進路について考えたい」、「大学と専門学校の違いがわかった」などの意見がありました。

 回のガイダンスでは、目指している方向が決まっているものの、さらに専門を選択する、行きたい学校を絞る、進学か就職かを考える、等3年生になる前の進路選択の材料になったようです。一つの学校だけを見てあれこれと悩んでしまう生徒もいるようです。できるだけ多くの情報を提供することによって、進路について具体的なイメージを持つことができるでしょう。


 
 


←繊維デザイン科生徒の作品。毎年2月には卒業制作展が実施されています。



 平成19年度で100周年を迎える川越工業高等学校は川越染織学校としてスタートしています。
川越はもともと繊維産業が盛んな土地で、染織、紡織、繊維工学などを経て、付加価値の高いデザインの要素を加えて現在の繊維デザイン科ができました。日本でも珍しく、埼玉県では唯一の学科となっており、主に繊維関係とグラフィックデザイン関係が学べます。
 なお、同じ服飾でも服飾デザイン科を持つ学校等よりは、洋裁だけではなく織り、染め、編みなど素材のことまで広く学ぶことができます。 デザイン系では工業デザイン等よりもテキスタイル、グラフィックデザインに重きを置いています。それに加えて、より生産の現場に近い経験が出来るのも特徴。
「広く学習して、より深めて、進学にせよ就職にせよ、専門性を生かして行ってほしい」と繊維デザイン科学科長の庄山基先生。
 卒業後の進路については、以前は就職が中心でしたが、進学を希望する生徒も増えてきているとのこともあり、今回の進路ガイダンスが実施されました。

 
 

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