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獣医師
動物の病気治療だけではない幅広い分野にわたる仕事
動物病院の獣医をめざす女性がふえている
向くタイプ
●動物が大好き(大前提)
●鋭い観察力がある
●探究心がある
●沈着冷静な対応力がある
●温かい心と使命感がある
●勉強が好き
●思いやりがある
●ひとくちガイド●
獣医師の仕事の種類はじつにさまざま。動物の病気の治療だけが仕事ではありません。畜産指導、動物検疫、伝染病予防、食品衛生チェック、研究開発など、活躍分野は幅広い。女性の進出がめざましく、現在、獣医学科の学生の半数は女性で占められています。
どんな仕事?
●診療職・行政職・研究職に大別
獣医師の仕事を大きく分けると次の3つのタイプになります。
(1)診療職…臨床獣医師として直接診療活動をおこなう。
(2)行政職…公務員として、家畜の飼育管理、防疫、衛生管理などをおこなう。
(3)研究職…大学や国公立の研究機関、民間企業の研究所などで試験や研究開発をおこなう。
(1)は、牛、馬、豚などの産業動物を対象とする獣医師と、犬・猫などのペットを対象とする獣医師がいます。
産業動物を対象とした診療活動には、農業共同組合、農業共済組合、市町村や企業の家畜診療施設などに勤務する場合と、開業獣医師として個人でする場合とがあります。いずれも、畜産農家や牧場などの家畜の衛生管理指導や、病気の予防・治療にあたります。
ペットを診療対象にしている獣医師は、個人で動物病院を経営するか、動物病院に勤めて診療をします。最近のペットブームで診療範囲も広がっています。
(2)は、農林畜産関係では、家畜保健衛生所などに勤務して、家畜の飼育管理や家畜防疫業務に従事したり、動物検疫所で輸出入動物の検疫などをおこないます。公衆衛生関係では、保健所や食肉衛生検査所、魚市場などに勤務して、検査員や食品衛生監視員として食品の安全性をチェックします。
(3)は、大学の研究機関のほか、国公立の畜産試験場や、公立の家畜衛生研究所、水産・養鶏・養豚試験場などで、研究・開発に従事します。また、製薬、乳業、食肉関係の企業の研究所などで、実験動物や基礎医学分野の試験研究をおこないます。
●動物園の獣医さんはOJT
動物園の獣医師は、診療する動物の種類が多くてたいへんです。しかも、大学で経験していない動物がほとんどですから、オン・ザ・ジョブ・トレーニングということになります。象などの大型動物はなるべく麻酔なしで診断・処置するので、的確な判断力と決断力が要求されます。診療以外では、新しく入園した動物の健康チェックや、死亡した動物の病理解剖などもおこないます。
なるには?
獣医師は一般に、動物のお医者さんとか獣医さんなどと呼ばれていますが、法律で定められた正式名は「獣医師」です。この名称は免許を受けた獣医師だけが使えるものです。その他の人がこの名称を使ったり、獣医師とまぎらわしい名称を名乗ることは禁止されていて、違反すると罰せられます。
獣医師になるには、獣医師国家試験を受験し合格しなければなりません。受験資格を得るには、大学の獣医学部、畜産学部、農学部などの獣医学科に進学し、獣医に関する6年間の課程を修了しなければなりません。
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