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動物訓練士

向くタイプ
●動物が大好き(大前提)
●イヌが好き
●ねばり強い
●努力家である
●協調性がある
●福祉精神がある
●人の喜びを自分の喜びと感じることができる

●ひとくちガイド●
 ドッグトレーナー(犬の訓練士)は、盲導犬や警察犬などのワーキングドッグ(使役犬)の訓練や、家庭犬のしつけなどをおこなう専門家です。トレーニングや飼育法をはじめ、イヌの習性や心理、行動などについて、かなりの知識と技能が必要とされます。
 
どんな仕事?
イヌの能力を最大限引き出す
 イヌには人にないすぐれた嗅覚や聴力があり、そのすばらしさにはおどろかされます。しかし、それらは引き出す人がいてはじめて花開く能力なのです。ドッグトレーナー(犬の訓練士)の仕事は、イヌに備わったすぐれた能力を引き出し、障害をもった人をサポートするイヌ(盲導犬、聴導犬、介助犬)や、人を危険から守ったり助けたりするイヌ(警察犬、麻薬探知犬、災害救助犬)など、社会に役立つイヌを育てることです。
 また、イヌと人がなかよく暮らしていくためには、イヌにも人間社会のマナーを守らせることがたいせつです。そこで、家庭犬に基本的なしつけをするとともに、飼い主にも適切なしつけの指導をする、しつけ専門のトレーナーのニーズも高まっています。このほかにも、ドッグスポーツやショー用の犬をそれぞれ専門とするトレーナーもいます。

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盲導犬トレーナー

盲導犬歩行指導員
目の不自由な人の光となる
一人前になるまで5年以上
 
どんな仕事?
 盲導犬は、「盲人誘導犬」からなったというように、文字どおり視覚障害者の目となり歩行を誘導するためのイヌで、国家公安委員会が指定した団体(盲導犬協会)が育成訓練したイヌをさします。 盲導犬のトレーナーは、イヌを訓練するだけでなく、視覚障害者が盲導犬とともに歩けるようになるまで、歩行や世話のしかたを指導します。正式には盲導犬歩行指導員といいます。
 
適性は?
  当然ですが、イヌが好きなことが第一条件。ねばり強く、努力家であることも求められます。盲導犬の育成はチームワークですから協調性があることもポイント。また、福祉精神をもち、人の喜びを自分の喜びとすることができる人が望まれます。熱意さえあればあとはその人の努力しだいです。
 
なるには?
 全国で8つの盲導犬協会で養成しています。一人前になるには、入所後、つぎのステップをふまなければなりません。

(1)研修生(3年間)

 イヌの訓練技術、イヌに関する知識、視覚障害者の歩行に関する知識と技術、盲導犬に関する知識と技術を学びます。このほか、犬舎管理を含む飼育技術、動物心理学、発達心理学などもあります。
 この課程を修了すると、つぎの盲導犬訓練士課程に進むことができます。ただし、この研修生時代にリタイアしていく人が多いそうです。

(2)盲導犬訓練士(2年間)
 所属の盲導犬協会の指導と監督のもとに、20頭以上のイヌの訓練と6例以上の歩行指導の経験実績をあげなければなりません。訓練技術、専門知識、経験事例が水準に達すると、盲導犬歩行指導員として認定されます。

(3)盲導犬歩行指導員
 盲導犬歩行指導員は「みずからの責任において歩行指導に供するイヌを訓練し、盲人の歩行指導をおこなう」と規定されています。
 
つくには?
 国家公安委員会が指定した団体のみが、盲導犬の育成と視覚障害者の指導ができるので、全国で8つの盲導犬協会のいずれかに就職し、研修を受けた協会で仕事をすることになります。
 しかし、どの協会も毎年定期的に採用することはなく、欠員がでたり、補充が必要になったときのみの募集なので、かなりの競争率になっています。
 給料は、各協会によって多少ちがいますが、ほかの職種にくらべて低いレベルです。ちなみに、研修生のときは、6〜8万円の手当支給というところもあります(寮費、食費は協会が負担)。

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警察犬トレーナー

長い歴史の使役犬の代表格
直轄と嘱託の2種類がある
 
どんな仕事?
 イヌのもつ、においをかぎ分ける能力を最大限に使ったのが警察犬です。「鼻の捜査官」といわれるように、鼻の威力は人間の4000倍から6000倍。すぐれた嗅覚力にものをいわせて事件解決に役立っています。警察犬は長い歴史をもつ使役犬の代表格。彼らを育てるトレーナーの役割は重要です。
 警察犬には、直轄犬と嘱託犬の2種類があります。直轄犬とは、警視庁や県警のもとで管理・育成されているイヌのこと。直轄犬を訓練をするのは、担当部署の警察官です。それに対して、嘱託犬とは、民間の訓練所に委託され、管理・育成される警察犬です。全体の9割程度が嘱託犬です。
 各県警では毎年、採用試験を実施し、これに合格すると嘱託犬として登録されます(1年間有効)。名誉ある嘱託犬に任命された警察犬は、ふだんは訓練所で管理され警察から出動要請があると、担当訓練士とともに出動し、犯罪捜査に協力します。
 
なるには?
 直轄犬のトレーナーになるにはまず警察官にならなければなりません。しかし、どの部署に配属されるかは、なってみなければわかりません。かならずしも警察犬の担当になれるとは限りませんし、当然異動もあります。
 一方、嘱託犬のトレーナーになるには、民間の訓練所に入所し、3?4年間指導を受ける必要があります。かつては訓練士になるには、そのような訓練所に見習いとして住み込み、先輩から指導を受ける方法しかありませんでした。今でもこの方式でイヌの訓練と訓練士を養成している訓練所が多いのですが、しっかりした意志と覚悟がなければ勤まりません。
 最近は、民間の警察犬訓練所では、警察犬の育成だけでなく、家庭犬のしつけに力を注いでいるところがふえています。
 ドッグトレーナーとして仕事をするのに、とくに資格は必要ありませんが、実績の証明と信用を得るためにも取得しておくと有利です。公認訓練士としての資格は、つぎの3団体がそれぞれ認定制度を設け、試験を実施しています。

(社)ジャパンケネルクラブ (JKC)
(社)日本シェパード犬登録協会(JSV)
(社)日本警察犬協会(PD)

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麻薬探知犬ハンドラー

巧妙な手口もシャットアウト
麻薬の密輸防止に貢献する
 
どんな仕事?
 隠された麻薬類を鋭い嗅覚でかぎ当て密輸入を防ぐ麻薬探知犬。麻薬の入った貨物をひっかいて知らせるアグレッシブドッグと、携帯品に隠された麻薬を座って知らせるパッシブドッグの2種類があります。空港や港のほかに、国際郵便局などで活躍します。
 訓練と育成は、麻薬探知犬訓練センター(千葉県成田市)で、東京税関の職員によっておこなわれます。イヌの嗅覚と遊び好きの性格をうまく活用した4カ月の訓練ではハンドラー(犬とコンビを組む税関職員)がタオルを筒状に巻いた、「ダミー」で犬と遊び、ダミーをみつけたら遊んであげることを繰り返していきます。そしてダミーに麻薬のにおいをつけると、遊んでもらいたい犬は麻薬のにおいがするところにダミーがあると思い、麻薬を探すようになります。このようなやり方で、大麻、覚醒剤、ヘロインのにおいのかぎわけなど高度な訓練を修了したあと、試験に合格すると麻薬探知犬に認定されます。
 東京税関だけでなく、全国9つの税関で、約80頭が活躍しています。
 
つくには?
 麻薬探知犬の訓練を担当するには、国家公務員試験に合格し、東京税関の職員になるのが第1歩ですが、希望通り配属されるとは限りません。体力のいる仕事のため、トレーナーにえらばれるのは主にII種かIII種試験に合格して採用された若手の職員が多いそうです。

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災害救助犬トレーナー

ひとりでも多くの人命救助
訓練の状態は毎年チェック
 
どんな仕事?
 地震で家屋の下敷きになった人の救助、雪山での遭難救助、海や川での遭難などの救助にあたるのが災害救助犬です。
 災害救助犬の育成は、JKC公認災害救助犬育成訓練所をはじめ、全国各地の団体でも育成をおこなっています。地震災害を主とするJKCでは、認定試験を毎年おこない、公認の訓練所で訓練された犬が受験をして合格すると災害救助犬として認定されます。
 また、日本災害救助犬協会では、一般の愛犬家を対象に合同訓練を実施し、災害救助犬を認定しています。いずれも、東京消防庁等と提携し、要請があれば事故現場に出動することになります。
 
つくには?
 いざというとき、災害救助犬とともに災害現場に出動するのが指導手です。JKCの場合、指導手になるには、公認の訓練所に所属するか、災害援助チームの一員として参加できるボランティアなどの条件があります。

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聴導犬トレーナー

きこえない人の耳の代わり
育成には公的な援助が必要
 
どんな仕事?
 聴覚障害者の耳代わりとなり、いろいろな音を知らせるイヌが聴導犬です。人に知らすべき音をきいたとき、すばやくかけ寄り、前足でひっかくなどして音の発生源まで誘導します。
 聴導犬の育成訓練をしている訓練所は、オールドッグセンター(埼玉県入間郡大井町)だけ。訓練方法は、家庭の室内を模した教習室でテープに録音しておいた目覚まし時計の音や、赤ちゃんの泣き声を犬に聞かせ、音が聞こえたらトレーナーに知らせて音のする場所に誘導する練習を繰り返します。この動作をマスターし、聴導犬として認定を受けると、犬の主人になる人の家の音、電話のベルや電子レンジ音などを覚え、知らせる訓練を行っていきます。この聴導犬の訓練には公的な援助や支援団体もなく、しかも、若手の訓練士が日常業務のかたわら育成しているのが現状です。早く市民権を得て、公的な援助が実現することが望まれます。なお、聴導犬の認定は日本小動物獣医師会・聴導犬推進委員会が実施しています。
 
つくには?
 実際に聴導犬を育て、聴覚障害者に引き渡した実績がある訓練所は全国で1カ所のみですが、聴導犬にするのには犬種を問わないので、いくつかの民間ボランティア団体では、保健所などで処分されるはずのイヌを聴導犬として再生し、聴覚障害者に貸し出す活動をしています。

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介助犬トレーナー

障害者の手足となって活躍
日常生活のよきパートナー
 
どんな仕事?
 障害のある人の動作を手助けする介助犬。広い意味では盲導犬、聴導犬も含まれますが、主として歩行時の支え、ドアの開閉、衣服の着替えの手助け、指示されたものをもってくるなど、肢体が不自由な人を助けるイヌのことをさしています。現在、国内で活躍している介助犬は10頭に満たず、訓練の基準やトレーナーの資格試験もありません。
 介助犬には公的な基準がないため、運輸省の通達などで交通機関の乗車が認められている盲導犬と異なり、乗り物や飲食店で拒否される場合が多いそうです。法的整備とトレーナーの資格づくりなどが今後の課題となっています。
 
つくには?
 介助犬の育成・普及団体は全国で8つほどありますが、公的な補助制度がないため、いずれも寄付とボランティアで成り立っているのが現実です。ユーザーが育成費用の一部を負担するケースもあります。

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家庭犬しつけトレーナー

飼い主に適切なしつけ指導
高まるニーズに将来性は大
 
どんな仕事?
 イヌは私たちのパートナーとして、かけがえのない存在になってます。イヌと人間が快適に暮らしていくためには、社会性のあるマナーやしつけが重要です。このしつけと訓練をするのが家庭犬のしつけトレーナーの仕事です。学校独自の資格として、コンパニオン・ドッグ・トレーナーや家庭犬訓練士などがあります。
 日本にはもともとイヌを訓練するという習慣がなかったため、イヌの習性を知らず、つい甘やかしてしまい、その結果、家のなかで一番えらいのは自分だと思い込み、飼い主のいうことをきかない、わがまま犬になっていまうのが実情です(権勢症候群という)。
 そこで、イヌにふりまわされている人間と、わがまま犬の救世主として家庭犬のしつけトレーナーの出番となります。トレーナーはイヌの訓練をするだけでなく、飼い主にもよきアドバイザーであることが望まれます。
 
つくには?
 イヌを訓練する場合、盲導犬や警察犬などの使役犬も、一般の家庭犬も基本的なしつけ方は同じです。ですから、家庭犬しつけトレーナーになるには、訓練所や訓練士学校で学んでも、専門学校などのドッグトレーナーコースで学んでもどちらでもかまいません。
 最近、家庭犬のしつけの需要がふえてきたこともあり、民間の警察犬訓練所でも、家庭犬のしつけのほうに力を注いでいるところも少なくありません。

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ハンドラー

イヌの才能を見い出し磨く
仕上げた名犬と歩く感動!
 
どんな仕事?
 ドッグショーで、イヌをより美しく見せるように引くのがハンドラーの役目。そのために、日常のしつけや健康管理、美容などは手を抜けません。高度なハンドリングの技はもちろん、イヌを見抜く確かな目、専門のトリミング技術などが必要となります。民間資格でJKC公認ハンドラーライセンスがあります。

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ブリーダー

よりよいイヌづくりに専念
血統の保存と繁栄につくす
 
どんな仕事?
 ブリーダーとは繁殖家のこと。ペットショップなどで売られているイヌは、自分のところで繁殖している店は少なく、繁殖家から買い取るケースが多い。ブリーダーの役割は、よりよいイヌをつくり、その血統を繁栄させていくことにあります。イヌの善し悪しを見極め、悪い血統は断ち切るきびしさをもつことがたいせつです。

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