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バイオ技術者

21世紀産業の核といわれるバイオテクノロジーの世界は、まだまだ新しい発見と可能性を秘めた魅惑の世界です。そこには、未来にかける夢がいっぱいあります。その夢の実現の担い手がバイオ技術者なのです。
 
どんな仕事?
●バイオテクノロジーとは
 バイオテクノロジーとは、遺伝子組みかえや細胞融合など、生命現象を科学し、利用する技術です。この技術で、新しい医薬品や野菜の新品種など画期的な開発が次々に生まれ実用化されています。私たちの身近なところでは、微生物を利用して発酵させた新しいタイプのビールやワインとか、遺伝子の組みかえをしてつくられた栽培植物などがあります。最近話題になっているクローン羊などもバイオテクノロジーの分野です。
 砂漠に強い野菜や樹木の新品種をつくり出したり、がんやエイズの特効薬を開発したり、美しい地球の自然を取り戻すといった環境修復など、バイオテクノロジーに与えられた課題は、地球的規模の大きなものです。これほどまでにバイオテクノロジーが期待されるのは、その技術が新しく、無限の可能性を秘めたものだからです。
 とくに、医薬品、農林・畜産・水産、食品、醸造、化学工業、エネルギー、電子・電気工業、環境などの分野で実用化が進んでいます。
 
資格の取得方法
●バイオ技術認定試験
 バイオ技術者の資質を認定するもので、日本バイオ技術教育学会がおこなう民間の認定試験です。第1種と第2種の試験があり、第1種は専門学校、短大卒業レベル、第2種は4年制大学卒業レベルです。

●技術士−生物工学部門
 生物工学技術分野の国家資格です。生物利用技術と生体成分利用技術の選択科目があります。
 
活躍分野
 就職先は、食品、醸造、化粧品、医薬品、医療関連機器、化学工業、電子・電気工業などの製造業をはじめ、農林、種苗、畜産、水産、エネルギー、環境、公害防止関連企業にいたるまで多岐にわたっています。公務員の道をえらぶ人も多く、また研究開発、検査分析、商品開発、生産技術、技術営業など職種の幅も広いので、多様な進路を選択することができ、活躍のフィールドはますます拡大しています。なお、大学院に進学したり、バイオテクノロジーの世界で先端を行くアメリカの大学に留学するなど、より高度な研究・開発をめざす人も少なくありません。
 
なるには?
 バイオ技術者になるには、やはり大学、短大、専門学校のバイオテクノロジー関連学科に進学し、専門の理論と技術を学ぶ必要があります。大学では、生命科学科、分子生命科学科、生命理学科、分子生物学科、生物工学科、生物生産工学科、応用生物化学科、生物化学工学科、バイオサイエンス学科、遺伝子工学科、生命工学科、生体工学科、応用微生物工学科などの学科で学ぶことができます。
 専門学校では、バイオテクノロジー科、生命工学技術科、生物工学科、生物化学科、バイオ学科、バイオサイエンス科、バイオ工学科などがあります。

●どんなことを学ぶのか
 バイオテクノロジーというと、若者に人気がありますが、けっしてなまやさしいものではありません。地道にコツコツと努力していかなければならない学問です。学科・コースによって学習内容がちがってきますから、カリキュラムの内容をよく調べて、自分の希望に合った学科選択をすることがたいせつです。
 大学の例でいうと、1年次には、バイオサイエンスには不可欠な生命科学、化学、物理学などの基礎科目を実験とともに学びます。2〜3年次には、バイオサイエンスの基本を習得するための実験・実習の時間が集中的に組み込んであり、実験操作を実際に体験しながら関連した講義を受けることによって、具体的に効率よく学ぶことができます。4年次では、生物の遺伝子を組みかえたり、動物細胞や植物細胞の研究をおこなったり、生物の機能を制御したり利用したりする方法を開発したりします。また、卒業研究を通して研究開発の進め方を体得し、最先端のバイオ技術を身につけます。
 専門学校の例では、1年次はまずバイオの基礎となる化学・生物学について学び、実験で理解を深めます。また、微生物学実験では、培養や顕微鏡観察などの基本技術をしっかり身につけます。2年次は、動物・植物の細胞レベル、遺伝子レベルの高度な内容になります。実験は理論と並行して進められ、講義で学んだことを実験によって自分の目で確かめることができます。また、企業に入ってからすぐ役立つように、実験機器の操作法、器具の使い方、薬品の取り扱いなどの実践的なテクニックを徹底して学べるのは専門学校ならではのことです。
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