直接診察・治療を行うのではなく、歯科医師を的確にサポートするのが歯科助手の仕事なのです。
歯科医師が患者さんの診察や治療を行う現場で、各種治療器具を手渡したりレントゲン撮影の補助を行うなど、スムーズな治療をサポートするのがおもな業務です。その他にも、受付業務やカルテの作成・管理、医療費の受け渡しなど、歯科医療現場での業務全般をフォローする役割を担っています。また歯科治療に抵抗のある患者さんを優しく誘導し、リラックスさせる気配りも重要です。歯科助手は歯科衛生士とは違い、患者さんを直接診察することはありません。あくまでも歯科医師をサポートする秘書的な役割として業務を行います。
歯科助手の仕事に就くには、日本歯科助手検定協会が認定する歯科助手検定(1〜3級)の資格取得が有利です。3級から1級まで順次受験する必要があり、3級では"歯科医療の基本的な知識と簡単な治療技術の把握"、2級では"歯科医療に対する広い知識と診療方法の応用"、1級では"歯科医療に対する深い知識と診療体制についての正確で迅速な対応"がそれぞれ問われます。なおこの資格は就業する上で必須ではありませんが、採用試験の際に歯科助手の知識や実力が必要となるので、取得していた方が就職には有利です。