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【家政・食物】
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関東学院大学
     
     
     
     
     
  松崎 政三 准教授  
  1948年生まれ。栄養サポートチーム専門栄養士やサプリメントアドバイザー、管理栄養士などの資格を持つ。主な著書は、「栄養士のための実践POS入門(臨床栄養別冊)」(医歯薬出版)や「栄養管理」(丸善プラネット)など多数。6年前から関東学院大学で臨床栄養学などの指導を開始。専門分野は、臨床栄養学(実習)、給食経営管理実務論。  
         
 
 最近の就職事情として、「即戦力で活躍できる人材」が注目される傾向にあります。しかし、実際には現場に出てすぐに対応できる人はそう多くありません。それは、現場での実践経験が大学生の場合限られるということからです。そのため、最近では大学などで実践教育を行うケースが増えてきました。
   今回取材した関東学院大学の「人間環境学部」でも、実際の器具や書類、食品などを用いて授業を行うだけでなく、病院や福祉施設などでの学習を実施しています。今回は、人気が集まっている健康栄養学に関して、松崎政三准教授にお話を伺いました。  
         
         
 
 
「臨床栄養学」の特徴と、
その魅力を探る
 
     

 ―― 「臨床栄養学」とは、具体的にはどのような学問ですか?

松崎 臨床栄養学を一言でまとめると、栄養や酸素を体の中の細胞に送り、細胞の活動を正常にすることを学問にしたものです。傷病者や病気を持った人に対して、食品などを用いて健康な身体になるよう、栄養管理による療法で治療をしたり、病気が進行しないようにすることを考える学問です。
 最近では、健康に関する飲食品や、健康食を効率よく食べるための書籍が増えてきました。先述のとおり病気の進行をくい止めるということだけでなく、病気になる前に「病気になりにくい体」をつくることに注目が集まっていますから、このような流れは自然なものといえるでしょう。
   健康を考えた食品などを導入するのは非常に大切なことですが、食品を摂取するときの栄養バランスや摂取量を考えることで、より効果を上げられるものになります。

 また、栄養管理の手段や方法は、年代によっても異なります。具体的には、乳幼児期、学校に通う時期、青年期、成人期、そして高齢期で、必要な栄養量や摂取するルートが異なるため、その世代に合わせたものを考える必要があります。
 「食育」という言葉に代表されるように、特に幼児期や小学生期は食が生育に直結することを考えれば、軽視できない問題だということが分かります。逆にいうと、自分では普段の食生活でバランス良く栄養をとっていると思っていても、実は十分な摂取ができていないことも多いのです。そのために、栄養学を学んで効率よい摂取を知ることが重要です。
 
         
         
 
 
これからの社会にも
柔軟に対応できる研究
 
     

 ―― 将来の社会、たとえば高齢化社会に向けて、研究に対する課題のようなものはありますか?

松崎 先述のとおり、世代による栄養管理は重要なのですが、その中でも高齢者に対するケアは非常に重要です。その人が持つ病気を知ることや、治療結果を予測する能力も必要です。こうした栄養治療を行うには、介護・福祉施設で実際に実習を行うことが近道です。実際の現場の中に入ることで、より実践力を深められるというメリットも高く評価されています。
 その他の点では、「栄養食」を仕事にすることが注目されています。最近テレビなどで話題になっている「フードコーディネーター」はその代表格と言えるでしょう。
   このように、食に関する分野は広がりを見せており、それを研究すると同時に仕事として活躍したいという考えの学生も増えています。それには、学校での学修と、病院や施設での実体験が大切です。  
健康栄養学科・授業風景
         
         
 
 
関東学院大学での実際に
学生を育てるための試み
 
     

 ―― 関東学院大学では、具体的にどのような学びを行っていますか?

松崎 関東学院大学では、現役の医師が2人、他にも公衆衛生などの分野で第一線で活躍されている先生が教育・研究活動をしています。現場を離れていない現役の栄養士などが教育活動をすることで、最前線の教育指導が行える点は大きなメリットです。積極的に実践力を身につけることで、現場で活かせる知識を伸ばしていけるのがポイントです。
   栄養や福祉に関しては大きく分けて、医療系、福祉系、食品系、そしてマネジメント系と分類できますが、各系列の中から授業やゼミなどを学生が選択することになります。特にマネジメント系は、医療系学部のみの大学では経営などに関するエキスパートが在籍していない場合もありますが、本学では経営学部も別にあり、そちらで指導している先生が人間環境学部でも授業を担当しています。
  学生の自発性はもちろんですが、それに対応するため大学側も実践的に講義やゼミの内容を組み、また現場で使用されている定型の用紙を使って資料づくりをするなど、細部に渡ってより効果的な学びが出来るのは本学ならではです。

 ―― ありがとうございました。
 
         
関東学院大学
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