コクヨ株式会社(社長:黒田章裕/本社:大阪市)は、このたび、「平成18年度バリアフリー化推進功労者表彰」の「内閣総理大臣表彰」を受賞しました。
約800品番のユニバーサルデザイン商品の開発・販売していること、公平性、柔軟性、身体負担の軽減などのチェック項目を設け、使いやすく安全な製品の提供に務めていること、およびユニバーサルデザインの啓発・普及活動を行っている点がバリアフリー化社会の構築に大きく貢献したものとして評価されました。表彰式は、12月7日に総理大臣官邸においてとり行われました。
※バリアフリー化推進功労者表彰とは
2001年11月6日に開催された「バリアフリーに関する関係閣僚会議(第2回)」にて創設。高齢者、障害者を含むすべての人が安全で快適な社会生活を送ることができるよう、ハード面、ソフト面を含めた社会全体のバリアフリー化を効果的かつ総合的に推進する観点から、その推進について顕著な功績又は功労のあった個人又は団体を顕彰し、バリアフリー化に関する優れた取組を広く普及させることを目的としている。今年で5回目となる。
■受賞理由(講評より)
高齢化の進行などにより、多くの人にとって安全で使いやすい製品が必要になる時代が来るという考えのもと、平成9年に「コクヨ・ユニバーサルデザインガイドライン」の作成に取り組んだことをきっかけに文具やオフィス家具でユニバーサルデザイン製品の開発に着手。現在文具では約800品目のユニバーサルデザイン製品を販売している。公平性(誰でも公平に使える)・柔軟性(多様な使い手や使用環境に対応し、使う際の自由度が高い)・身体負担の軽減(身体負担を感じずに快適に使えること)などの項目について改善をチェックし、使いやすく安全な製品の提供に努めている。
また、教材キットを用いた学校授業による啓発・普及活動も行っている。みんなが使いやすく、バリアのないモノづくりでバリアフリー社会の早期実現を目指している。
■コクヨのユニバーサルデザイン要件と製品評価指標について
より使いやすくて安全な製品開発をするために、コクヨでは独自に「6つの要件」、および「コクヨ製品評価項目10原則」を定め、これら基準をクリアした商品について、「ユニバーサルデザイン商品」として販売しています。
1.6つの要件
実際にユーザーが商品に対してどのような不満や問題点を持っているかを調査・分析し、その結果を踏まえて、ユニバーサルデザインを実現するために必要とされる条件をまとめたものです。
要件1 製品としての基本機能・基本性能が確保されている
要件2 使用時はもちろん、未使用時(使用前・使用後・保管時)の安全が確保されている
要件3 表示、色彩、形状等に配慮する
要件4 軽便、単純、普遍的な操作性、インターフェイスを追求する
要件5 操作の正否や残量等の情報を判定できる仕組みを追及する
要件6 従来品と比べて遜色のない価格設定
2.コクヨ製品評価項目10原則
1995年にロン・メイス博士の提唱した7原則を基本に、さらに製品として満たされる要件として3附則を追加し、全部で10の要件で製品を評価します。
原則1 <公平性>
できる限り多くの人にとって公平であるかどうか
原則2 <柔軟性>
いろいろな人たちがどんな状況で使用しても大丈夫かどうか?
原則3 <使用法の明解さ>
製品の使い方が誰にでもすぐ理解できる簡単なものかどうか?
原則4 <情報の認知性>
必要な情報がきちんと伝えられているかどうか?
原則5 <事故の防止と安全性>
使い方を間違えにくく、事故や危険につながりにくいか?
原則6 <身体的負担の軽減>
使って「疲れる」あるいは「痛い」といった身体に負担がかかることはないか?
原則7 <使いやすい大きさと空間の確保>
使う人の体勢、姿勢、使用する状況に関わらず、使いやすい大きさ、広さがあるかどうか?
原則8 <耐久性と経済性>
安心して長期間使用できるかどうか?また買いやすい価格になっているか?
原則9 <品質と審美性>
優れた品質で見た目も美しくバランスのいいデザインかどうか?
原則10 <健康や環境に配慮しているか?>
人の健康を害するようなものではないか?自然環境に有害ではないか?
■「ユニバーサルデザイン出張授業」について
当社は、2002年から社員が出張講師として小中学校はじめ全国の自治体などを訪問し、ユニバーサルデザインを体験する授業・講演に協力しています。
日常生活に身近で関心を示しやすいステーショナリーを通して、「ユニバーサルデザインとはどういうことか」を分かりやすく紹介しています。2005年度は全国の25箇所を訪問し、たいへんご好評をいただきました。
○内容:まず、ユニバーサルデザインの基本的な考え方や当社の考え方・開発事例を紹介した上で子どもたちに当社のユニバーサルデザインのステーショナリーと従来のステーショナリーを使い比べてもらいます。学校によっては、その授業の後、授業での体験を活かして子どもたちがオリジナルのユニバーサルデザインのアイディアを考えて当社に送ってくれるというケースもありました。
○時間:1〜2時間程度
○実施数:26箇所(小中学校、高等学校、大学校、自治体その他/2005年度実績)
(コクヨ株式会社
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