
所感
全体に文末の落ち着きがよくありません。朱を参考に清書して、音読してみて下さい。行文が流れるように展開できるようになると、人は必ず惹き込まれるように読んでくれるはずです。
第一回
スポーツ観戦から学ぶこと
小論文を書くに当たって、よく聞かれることは次のようなものです。例えば、
何を書いて良いのか、書くことが思い浮かばない。
どのように書くのか、書き方が分からない。
確かに、小論文は「論文」なのですが、四百字詰めの原稿用紙で、三十枚から百枚とされる研究者の「研究論文」「学術論文」を要求しているわけではありません。もっぱら、原稿用紙に四百字、六百字、八百字、時間も五十分から九十分の時間内で論じるものが大半です。中には、推薦入試の自己推薦文のように、四千字(原稿用紙十枚)を書いて提出するような形態もあるにはあります。トレーニングを通して、得意な人は長文を、苦手な人は短文を選択すればよいのです。受験生に要求される小論文は、「誤字脱字のない文章を書けること」、「筋道立てて物事が論じられる能力を持っていること」が証明できればよいのです。そして、その中に「独自の視点」があることが必要です。書く練習を重ねれば、たいていの人は書けるようになるのです。
さて、「スポーツ観戦から学ぶこと」を考えてみましょう。まず、冒頭の文、なんだか変ですね。主語は書かれていない「私」。述語は「読んだ」。つまり修飾語が長すぎるからわかりにくい文なのです。例えばこう直してみたらどうでしょう。
私はトリノオリンピックで活躍した上村愛子選手の自伝をすでに前のオリンピックの時には読み終えていた。だから、四年後のこの冬は、新技「コークスクリュー」の完成を特集した番組を見て期待はいよいよ高まっていた。だから、決勝で彼女がこの技を成功したシーンを見て胸が高鳴った興奮を、今でも鮮明に思い出すことが出来る。
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