当社で行う「進路希望調査」では生徒に、希望調査用紙へ第一希望と第二希望を記入してもらうようになっている。 今回のレポートでは、全国の高等学校に通う3年生(2007年3月卒業)、124,934名の希望調査結果をもとに、第一希望分野と第二希望分野の組み合わせから、生徒の進路動向についてどのような特徴が読み取れるのかを見てみたい。 |
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第一希望と第二希望 組み合わせの「正順」、「逆順」
生徒の希望調査結果の第一希望と第二希望の組み合わせを見ると、たとえば次のように、第一希望が「専門学校/美容」で第二希望が「専門学校/エステ・メイク」という組み合わせと、反対に第一希望が「専門学校/エステ・メイク」で第二希望が「専門学校/美容」という組み合わせが生じる。 |
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前者の組み合わせの希望をもつ生徒は685名おり、後者の組み合わせは319名である。このとき多い方の組み合わせを「正順」と呼び、少ない方の組み合わせを「逆順」と呼ぶことにしよう。 |
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「正順」と「逆順」の差は
何を表わしているか?
「専門学校/美容」と「専門学校/エステ・メイク」の組み合わせでは、「正順」と「逆順」の差は、366となる。他の例をあげると、「専門学校/動物看護・動物飼育・調教」と「専門学校/トリマー」の組み合わせは、「正順」が227名で、「逆順」が210名であり、その差は17名しかない。 これは、動物分野では、「動物看護」も「トリマー」も第一希望と第二希望にかたよりがなく、生徒の希望として優劣がなく、どちらの分野も同等に希望していること表わしている。 反対に、美容分野では、「美容」を第一希望とする生徒の方が、「エステ・メイク」を第一希望とする生徒よりも圧倒的に数が多く、この分野を希望する生徒の中では、はっきりとその希望に優劣がつけられているのがわかる。つまり、「美容」と「エステ・メイク」の両方の分野に興味があるが、「美容」の方により強い興味を持っているのである。
こうして見てくると、「正順」と「逆順」の差は、それが大きければ大きいほど、生徒は、「正順」の第一希望の分野を強く希望していることを表わしているのである。 |
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「技能・技術系」希望者の進路動向
下ページの[表1]は、これまで述べてきたような「正順」の希望者数と「逆順」の希望者数の差が、大きいものから順に並べてある。ただし、どちらかが「未定」であったり、「逆順」の人数が5人以下の組み合わせは資料性が薄いので除外してある。反対に、[表2]は、「正順」と「逆順」の差が、少ないものから並べてある。ただし、「正順」の組み合わせの希望者数が50名以下のものは除いている。
[表1]の中から、第一希望が「就職/技能・技術系」で、第二希望が「専門学校」という組み合わせを選ぶと、下の[表3]ようになる(100位内までの集計結果)。
これを見ると、すべて第一希望が「就職/地元技能・技術系」の方が、「正順」となっている。専門学校で、技能や技術を身につけようと考えている生徒は、同時に就職も常に考えながら進路を決定しており、しかも、どちらかといえば、就職に対してより強い希望を抱いていることがわかる。
つまり、専門学校で、専門的な技能や技術を身につけたいが、専門学校に入学することによって生ずる経済的な負担などを考えると、就職をして仕事をしながら技能・技術を身につけようという気持ちの表れだろうか。
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[表1]「正順」と「逆順」の差の大きいものランキング |
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[表2]「正順」と「逆順」の差の小きいものランキング |
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大学か専門学校か?
次に、専門学校と大学の組み合わせを拾ってみると [表4]のようになる。この場合はすべて、第一希望を「大学」とする方が「正順」の組み合わせになり、これらの組み合わせすべてが同じ分野となっているのが特徴。これは、大学が「全入時代」を迎え進学が容易になったことにより、大学で学ぶことを希望する傾向が増したことを表している。 |
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またこれは文部科学省の「18年度学校基本調査」で、少子化によって高校生の数は減っているにもかかわらず、大学進学者は489,848人で進学率は41.8%と前年比+2.5ポイント上昇しているのに対し、専門学校は213,075人の18.2%と前年比−0.8ポイント進学率が減少しているという結果とも一致している。
これらの調査結果を見ていくと、上に挙げた分野では特に、大学とは違ったさらなる個性・特色が専門学校側へ要求されていることを示唆していると言えるだろう。 |
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