分野別ガイドブック No.1
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関連職種関連職種自動車メーカー航空会社業界注目キーワード空飛ぶクルマ■現状自動車業界は、各メーカーの売上高は上昇しているものの、市場の動向に変化が起きています。国内市場は、若者の車離れ、原材料費の高騰により縮小傾向にある一方、国外市場は、東南アジアの経済成長もあり、新興国向けの輸出が重要になるでしょう。航空業界は、2022年10月に施行された入国規制の緩和により、2021年には約24万人まで低下した訪日外客数も2023年は約2,506万人にも上り、大幅に回復しました。(兆円)45(2023年度決算)50303540Ⓒあいち造形デザイン専門学校自動車・二輪自動車整備士自動車組立航空整備士グランドハンドリングスタッフ など●トヨタ自動車 ●日産自動車 ●本田技研工業 ●マツダ ●SUBARU ●スズキ ●ダイハツ工業●三菱自動車工業 など「空飛ぶクルマ」とは、短距離移動に特化した小型の航空機です。空路での新たな交通手段として期待が寄せられており、渋滞の軽減、離島への輸送や交通手段の確保、災害時の被災者支援など、さまざまなシーンでの活躍が見込まれています。まだ商用化には至っていないものの、航空業界による研究や実験、自動車業界からの技術供与など、両業界のノウハウを集結して、世界中で開発が進められています。●自動車メーカー売上高ランキング1位 トヨタ自動車2位 本田技研工業3位 日産自動車4位 スズキ5位 マツダ45兆953億円20兆4,288億円12兆6,857億円5兆3,743億円4兆8,277億円0510152025●日本航空 ●全日本空輸   ●AIRDO  ●ソラシドエア●スターフライヤー  ●アイベックスエアラインズ など数字・グラフで見る業界データ電子化、自動運転など、整備士に求められる技術は幅広い<業界規模>自動車業界※168兆1,333億円 <自動車関連産業の就業人数>※2約883,000人製造部門 販売・整備部門 約1,009,000人<業界規模>航空業界※3約3兆8,057億円 <航空関連産業の就業人数>※48,409人航空整備士数 (うち一等航空整備士 5,221人)※1 (一社)日本自動車工業会調べによる2022年度製造品出荷額等、設   備投資額、研究開発費の合計 ※2 (一社)日本自動車工業会調べによる※3 2023年9月~2024年3月期決算 全国上場企業(空運)4社の合計※4 国土交通省航空局 就労実態調査 (令和2年1月1日現在)業界の現状と展望業界を代表する企業例自動車業界は東南アジアを中心に国外市場が拡大航空業界は入国規制の緩和により業績が大幅に回復■展望自動車・航空業界ともに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」をめざす取り組みが求められています。自動車業界では、2035年までにすべての新車販売を電気自動車に移行、航空業界では、CO2の排出量を60~80%削減できる燃料「SAF」実用化が目標として掲げられています。製造、運送、走行、廃棄といった一連の流れの脱炭素化が、これからの自動車・航空業界の課題となるでしょう。自動車・航空に関する業界

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