のむら まさみ▶鹿児島県出身。鹿たかし としあき▶有限会社アルキ児島大学理学部卒業。日本ユニシプラス建築事務所 代表取締役。ス㈱にて17年、金融機関向けSE、1997年広島大学工学部卒業、株PM業務に従事後、社内ベンチャ式会社創設計コンサルタントを経ー第1号案件で3年間新サービスて2002年から現職。工業高校やを企画・実行。独立後15年、中小企専門学校で非常勤講師歴任。（公業の現場で経営と情報化を支援。社）日本建築家協会理事および中2022年6月より現職。国支部支部長。特定非営利活動法人ITコーディネータ協会公益社団法人 日本建築家協会会長理事■興味を持つことの大切さ 皆さんは、「リ・スキリング」※注1という言葉を聞いたことがあるでしょう 今、何に一番興味がありますか？ その興味はどんな小さなことでも大丈か？ いろいろな職業の方々が今まで経験して培ってきたスキルだけで夫です。建築設計において、どんな経験も無駄にはなりません。興味を持つことで、新しい視点に気づき、深く考える力が養われます。特に「人」に興味は収入を得ることが困難になるため、違うスキルを身につけるようにと国を持つことが重要です。建築はそこに住む人、使う人のためにあります。人のが積極的に、このリ・スキリングを支援しています（2023～2025年度予算暮らしや働き方を考えた建築は、必ず心に響くものになるのです。はなんと1兆円）。■人の心を動かす建築 毎日通る道や建物を思い出してみてください。すべてを覚えている人は少 このように時代の流れによって、その時に必要とされるスキルは変わりないでしょう。でも、心を動かす建物は記憶に残ります。建築設計では、そんます。「ＩＴ（情報処理技術）」は今まさに必要とされているスキルで、多くな建物を目指してください。特別な技術や派手さがなくても、心を込めて作られた建築は必ず誰かの記憶に刻まれます。の方が学び直しで「ＩＴ」を選んでいます。特に、デジタルの力で変革を■コミュニケーションが鍵起こせるDX（デジタルトランスフォーメーション）人材を育成する研修は 良い建築を作るには、人と人との対話が欠かせません。クライアントがどん人気が高く、活況です。な暮らしを望んでいるか、職人に設計の意図をどう伝えるかが重要です。設計図だけでは伝えきれない部分を補うため、コミュニケーション力が求められ この中で重要視されているのは、Ｄ（デジタル）よりもＸ（トランスフォーます。技術が進んでも、人間同士のつながりは変わらず大切です。メーション）の力で、それはまさしく「チャレンジする気持ち」（考え方）の■建物の未来を想像する 自分が設計した建物が10年後、20年後も愛され続けているか想像してく力です。人は45歳を過ぎると安定を求めて、チャレンジしなくなるという研ださい。建築は完成時だけでなく、長く使われることで価値が問われます。流究結果（個人差あり）をよく耳にします。のびしろしかない若い皆さんは、行だけでなく、そこに住む人に本当に合った設計を考えましょう。■挑戦と失敗を恐れないこのチャレンジする力を身につけることが可能です。企業や組織は、そ 挑戦することで初めて、自分に足りないことが見えてきます。失敗は誰にでのような人材を求めています。いろいろなことに興味を持つこと、やってもあるものですが、それを次に活かせるかが大切です。建築設計においてみること、その結果を伝達すること、あきらめないことが大事です。「あきらかな正解」はありません。悩むことも大切なプロセスであり、それだけ深く考えれば自信を持って決断できるようになります。 このDXを推進するための資格として、「ITコーディネータ」という経済■変化を受け入れる産業省推進資格があります。一言でいうと、「ITで変革を推進するコー 「やりたいこと」が変わるのは悪いことではありません。むしろ新しい経験を通じて可能性が広がることを喜びましょう。柔軟に変化を受け入れ、挑戦すディネータ」です。また2025年度からは研修受講のみで取得できる「ITることが成長につながります。コーディネータアソシエイト」資格も発足いたします。■普通を問い直し、新しい価値を生む 「IT」はこの先、間違いなく若い皆さんには取り組みがいのあるスキ 「普通」や「一般的」に縛られず、それぞれの状況や地域に合った建築を考えましょう。普通ではないアイデアから、新しい価値が生まれることもありまルになってくるでしょう。ITの基礎を学ぶことや会社・組織の仕組みにす。人や地域が変われば「普通」も変わります。興味を持っていただき、21世紀に新たなフロンティアを築いていける人■幸せを作る建築 建築は、何もないところに価値を作り出す仕事です。その建築を使う人に材となるよう育って欲しいと思います。皆さんのチャレンジをお待ちして合った「普通」をベースに、プラスアルファを加えることで特別な空間を作れいます。ます。「何をしたいか」を中心に考え、人々に幸せを届ける建築を目指してください。■終わりに※注1 「リ・スキリング（Reskilling）」とは、職業能力の再開発、再教育のことを意味しま 建築は人々の生活に寄り添い、心を動かすものです。興味を大切にし、想す。 近年では、企業のDX戦略において、社内で新たに必要となる業務に人材が順応でき像し、挑戦し続けることで、自分の未来を切り開いてください。その努力は必るようにする再教育という意味でも使われることが増えています。 技術進歩によって衰退すず大きな力となるでしょう。る産業がある一方、新たに生み出され、必要性が高まる業種・職種もあります。IT・AI・自動車・建築・工業系をめざす人へ情報・IT・AI・デジタル・自動車・航空・建築・工業系をめざす人へ髙志 俊明 氏野村 真実 氏建築業界をめざす人へIT業界をめざす人へ
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