国公立小・中学校、高等学校関連職種関連職種私立小・中学校、高等学校業界注目キーワードICT支援員■現状令和5年度の公立学校教員採用選考試験の採用者総数は、35,981人で、前年度と比較して1,666人増加しました。全体の競争率(採用倍率)は3.4倍で、前年度の3.7倍から減少。大量採用された団塊の世代が一気に定年退職を迎え、採用者数が増えたことが要因と考えられます。これに伴い、若手教員の採用が増え、教員の平均年齢は若返り傾向に向かっています。(文部科学省 令和5年度公立学校教員採用選考試験の実施状況)H30年度R1年度R2年度R3年度R4年度R5年度032,986人34,952人34,875人35,067人34,315人35,981人50000100000150000■受験者数 ■採用者数160,667人148,465人138,042人134,267人126,390人121,132人200000●小学校教諭 ●中学校教諭●高等学校教諭・小学校教諭 ・中学校教諭・高等学校教諭・養護教諭 ・栄養教諭・特別支援学校教諭・部活動指導員 などタブレットやパソコンを活用する「GIGAスクール構想」が進められるなか、教員が授業や校務でICT機器をスムーズに使用するための支援を行う「ICT支援員」が注目されています。文部科学省が「4校に1人」の配置を目標としたり、ICT能力認定試験に合格すれば、教員採用試験で加点対象になる自治体も出てきたりするなど、今後さらにICT支援員の需要は高まるでしょう。●受験者数・採用者数の推移( )内は競争率●小学校教諭 ●中学校教諭●高等学校教諭Ⓒあいち造形デザイン専門学校─ 25 ─教育に関する業界若手教員の採用増加と働き方改革が進む■展望ベテラン教員が退職期を迎えた影響で、若手教員の増加が著しく、今後も増え続ける見込みです。また、教員の働き方改革を推進するため、国は「教師を取り巻く環境整備 総合推進パッケージ」を取りまとめました。2025年度に小学校の教員を計2,160人増員し、教科担任制を拡充。この他に新規採用された教員が担当する授業数は2割削減するなど、教員の負担を軽減する取り組みが進められています。数字・グラフで見る業界データ小・中では受験者減、高校では採用数増<公立学校教員採用試験受験者数と採用者数>小学校38,952人 →17,034人(2.3倍)中学校41,048人 →9,589人(4.3倍)高等学校22,463人 →4,599人(4.9倍)特別支援学校7,845人 →3,336人(2.4倍)養護教諭9,170人 →1,234人(7.4倍)栄養教諭1,654人 →189人(8.8倍)業界の現状と展望業界の代表例
元のページ ../index.html#15