分野別ガイドブック No.4
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3専門的な職業に就く人の割合が違う!以下のグラフでは、産業別による大学卒業者、専門学校卒業者の就職者数を示しています。専門学校(専門課程)卒業者の産業別就職者数不動産業,物品賃貸業 2.9%運輸業,郵便業 2.9%生活関連サービス業,娯楽業 2.3%学術研究,専門・技術サービス業5.0%建設業 4.6%サービス業(他に分類されないもの) 7.1%公務(他に分類されるものを除く)6.4%情報通信業 11.6%金融業,保険業 5.9%宿泊業,飲食サービス業 2.8%その他 2.3%卸売業,小売業 13.7%医療,福祉 13.6%製造業 10.8%教育,学習支援業 7.8%進学した分野とは異なる分野へ就職 7.7%文化・教養関係14.8%服飾・家政関係1.7%商業実務関係10.0%教育・社会福祉関係 6.4%工業関係 15.4%農業関係 0.9%医療関係 26.7%衛生関係 16.4%大学卒業者の産業別就職者数(令和6年度卒業生)就職者総数451,794名短期大学(令和5年度卒業生)専門学校卒業後の進路平均初任給生涯賃金文部科学省「令和6年度学校基本調査」より就職:専攻の分野と関連の深い職業に就く 編入学:大学(専門士) 進学:大学院(高度専門士) 202,425円(2年修了)産労総合研究所「2024年度 決定初任給調査」男性平均:2億円女性平均:1億7,000万円※卒業後即就職し60歳まで勤務した 場合。退職金含めない。企業規模計。就職:専攻の系統・分野と関連のある職業に限らず、さまざまな業界に就職 ☆就職について業界の融通が利く 進学:大学院など225,457円男性平均:2億5,000万円女性平均:2億円就職:専攻の系統・分野の専門職(教育と医療等)と一般職に分かれる 編入学:大学200,625円(事務)男性平均:2億3,000万円女性平均:1億7,000万円※高専卒含む労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2023」より 保育・教育・福祉系のカリキュラム 併修制度で大学・短大と互換、進むボーダレス化 介護福祉士の資格を取得する方法育連携をして大学・短期大学を卒業は主に、国家試験に合格する、もしくは介することによって保育士や幼稚園教諭護福祉士養成施設(大学・短大・専門学などの資格を取得する併修制度を導校など)を卒業するという2つがあります。入した学校がありますので、入学の際ただし2016年度に実施予定だった介護は注意しましょう。併修制度を導入し福祉士国家試験受験の義務付けは、ている専門学校の場合は、大学・短期2027年度まで先送りとなっています。そ大学の学費が別途かかり、修業年限ものため現在は、介護福祉士養成施設を3年以上かかるなど、資格を取得する卒業後、国家試験受験の義務化までのまでに費用と時間がかかりますが、卒経過措置期間として、試験を受けること業と同時に学士や短期大学士の学位なく有効期限付きの介護福祉士となるこが付与されます。 保育・教育・福祉系の就職 “豊かな人間性”を育む“人間教育”にも力を入れる学中に自分に合った進路をみつけて これまで同年齢の保育士でも、大就職活動をする大学は、そのスタイ学を卒業した新卒者と専門学校をルを変え、「キャリア教育」を実施する卒業した新卒者では、早く社会に出大学の増加が目立ちます。企業を呼られて、深い専門性を身につけられんでの講習会やセミナー、エントリーるという理由から、専門学校へ進学シートの作成講座、インターンシップする生徒が多い傾向がありました。し制度の導入、また資格取得のためのかし、最近では大学卒の有資格者を講座など、学校が行う学生のための積極的に採用する企業や施設も見サポートは多様に進化しています。られます。上の表からわかるように、とが可能です。 保育士や幼稚園教諭などを目指す人は幼稚園教諭に限れば、専門学校や短期大学で目指せるのは二種免許状ですが、大学を卒業すれば一種免許状を取得することができます。 また、専門学校へ進学して保育士や幼稚園教諭をめざす場合は、学費を専門学校のみに絞って最短の2年間で資格を取得できる指定養成施設と、指定の大学や短期大学の通信制と教大 学大学卒業者は、専門学校卒業者より賃金が高いです。最近では人材不足が深刻で、専門学校、短期大学、大学を問わず需要が拡大しています。ここに学歴による就職のボーダレス化が見られます。 専門学校は、これまでも入学時から職業を意識し、的をしぼった分野で就職活動を行ってきました。一方、在─ 40 ─就職者総数178,874名〈大学・短大と専門学校〉就職はこうちがう

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