FashionSchool■8〈選考方法は?〉 短大の入試は、一般選抜と総合型選抜、学校推薦型選抜の併用が主なパターン。私立短大では90%以上の学校が入試を併用して実施しており、書類審査+面接+小論文、又は書類審査+面接+学科試験といった形式で行っています。近年では、出願する際の成績条件も緩和され、「学習成績の状況(評定平均値)」に限らずスポーツ、課外活動など高校生活を評価する総合型選抜も増えています。〈学費は?〉学費は学校の諸条件で格差があるものの、平均では大学(私立)の入学金が24万円程度、授業料が83万円程度、施設設備費等が18万円程度で、年間126万円程度です。短大(私立)の場合は、入学金24万円程度、授業料75万円程度、施設設備費が14万円程度で、年間113万円程度が必要とされる金額です。 また、自宅を出て下宿、アパート住まいをするのであれば、これらの他に住居費(家賃)、食費といった生活諸費用も必要となってきます。(文部科学省「令和5年度初年度学生納付金の調査結果」)〈授業内容は?〉 人間の生活の根幹をなす「衣」「食」「住」のうち、特に「衣」を研究対象としているのが被服学科です。現代人にとってより快適でかつデザイン性に優れた被服を文化・経済・流行の面で研究し、人間と社会に関する諸問題を絡ませて衣料全般を学びます。ベースである和裁と洋裁の技術習得に加え、素材や製造、加工から最新のテクノロジーまで非常に広い分野にまたがる内容を学習していきます。〈入学資格は?〉編入学や学び直しなどさまざまな選択が可能に 入学資格が原則として高卒以上であることは専門学校と同じです。しかし、最近では通信教育入学や社会人入学制度、生涯学習の要素を持つ公開講座や聴講生・科目履修生など色々なパターンが定着してきています。これに加えて、短大については、卒業後に四年制大学への編入をする人も少なくありません。また、最近では専門学校卒業者が大学・短大に再入学し、より一層の知識・技術の向上を目指すという形も増えてきました。 私大の入試については、文系なら外国語、国語と選択科目、理系なら外国語、数学、理科の3教科で行われるのが一般的。しかし最近では1教科あるいは2教科のみで受験というのも珍しくなく、受験者の得意科目重視型になってきました。 これらの他にも入試科目選択制、アラカルト入試(同一学部・学科内で複数の選抜方式を採用)や有資格者対象の優遇入試制度を設ける大学など、多岐にわたります。多岐にわたる入試スタイルから自分にベストな選択を大学は年間126万円程度短大は年間113万円程度被服を「文化・経済・流行」の面から研究被服・生活科学系大学・短大の基礎知識
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