分野別ガイドブック No.6
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FashionSchool ■〈学費は?〉 学費は学校の規模や地域的条件、教育内容、授業日数などによりかなりの差がみられ、昼間部・夜間部の別でも大きく異なります。服飾系専門課程昼間部の場合、入学金は平均19万9,000円、年間授業料は平均64万6,000円です。また、設備費として平均14万5,000円、実習費等として平均12万2,000円が必要となり、初年度納入金は平均115万9,000円かかります。(東京都専修学校各種学校協会「令和6年度学生・生徒納付金調査」より)〈教授陣は?〉 ファッション系学校の教授陣の主体は、製作技術を教える専門の教師です。洋和裁、編物などの技術を専門に学び、助手や実務上の経験を経てきた実力のある教師が技術の指導に当たります。また、多彩なカリキュラムを組んでいる大規模校では、理論科目や工学・美学に関する専門科目、一般教養科目や教職科目などを設けています。これらの担当教師は主に大学教授や服飾産業界の実務家が担当している場合が多いようです。〈授業内容は?〉 ファッション系専門学校・各種学校の授業科目、内容は短大の家政科や服装科とは異なり、技術や実技が中心です。目標とする衣服が製作できるという一点に集中して、基礎を身につけることから始まり、多くの材料や種類をこなしていって、2~3年間のうちに技術者や職業人として通用するまでになります。また、実技中心とはいっても、理論や教養、デザイン感覚の面を軽視しているわけではありません。これらも学校在学中に身につけていきます。〈入学資格・修業年限は?〉専門課程は高卒以上一般課程は問わない 専門学校(専修学校の専門課程)は高卒以上が入学資格となります。専修学校の一般課程は学歴や年齢は関係ありません。各種学校の場合はまちまちですが、中卒か高卒以上、またはその他の条件を入学資格としています。 なお、学科・コースによっては、大学・短大卒以上や服飾系学校2年卒業以上を入学資格としている学校もあります。 修業年限は通常2年程度、短いコースで1年、長いコースでは4年という場合もあります。〈選考方法は?〉 選考方法については、ほとんどの学校が書類審査と面接で合否を決定しています。学校によっては簡単な筆記試験を行うところもありますが、大学や短期大学のように学力の有無で合否を判定するわけではありません。ただし、奨学生入学や特待生入学においては“選抜”の意味合いが強くなるため、筆記試験が合否の決め手となる場合があります。 なお、専門学校で1~2年の課程を終えて上級コースに進む際に、適性テストや実技テストが行われます。学校や入試方法により異なるが書類審査+面接がほとんど初年度納入金はだいたい116万円前後経験と実力を兼ね備えた現場のプロフェッショナル技術や実技が中心理論・教養・感性も重視ファッション系専門学校の基礎知識

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