6■●繊維の知識が活かされる●袋物とハンドバッグの違いライフスタイルの総合的な提案として、洋服だけでなく寝具やカバンは製造方法からハンドバッグと袋物に分かれます。二枚の布を合わせパジャマを発表するブランドもあります。生地の性能や特徴て三方を縫い合わせ、裏返してハンドル(持ち手)を縫い付けて仕上げるトーを活かした製品が多い分野です。トバッグやエコバッグは袋物です。ハンドバッグは部品(普通は50〜100個の専門学校や大学で、テキスタイルやパーツ)を組み立てて縫製をしていきます。パーツには外袋、内袋、ポケット、繊維学について学んだ知識が活かさハンドル、金具などを一つ一つ組み合わせて、ノリで仮止めをしてから縫製れます。卒業後はアパレルメーカーをして仕上げ、革などの断面(コバ)を磨いて、塗装を何回もかさね塗りをしや寝具メーカーなどに就職します。ます。現在の日本ではこのような手間のかかる高級ハンドバッグを縫える職人は、非常に少なくなりました。革のなめし(原皮をたたいたり熱したりして、柔らかくする)作業も含めて、カバン作りは機械化の難しい職場です。日本のハンドバッグの9割ぐらいは、工賃の安い海外生産へ移行しています。●オーダーメイド靴も根強い人気●自然の素材を使った伝統工芸品もヨーロッパが本場のフルオーダーメイド(ビスポーク)の靴竹や山ぶどうなど自然の素材を編みこんだバッグも、古くからが男性を中心に根強い人気になっています。靴を作るに丈夫な生活用品として作られていますが、材料の確保と作り手は、まず足の構造を理解し、その上で製造やデザインに必が減り、今では高級品として珍重されるものもあります。要な技術を習得します。専門学校のシューズデザイン科で●大学や専門学校で専門技術を学ぶ専門技術を学び、卒業後は製造会工芸デザイン科やバッグ科、プロダクトデザイン科などではかばん社やリペア(修理)会社へ就職、まの機能や素材の扱い方などが習得できます。卒業後は製造会社に就た革靴の本場ヨーロッパの工房へ職、または独立して工房を持つ人もいます。行く人もいますが、近年は日本人最近では既成概念にとらわれず、SDGsの観点から、タイヤのシューメーカーが活躍しています。チューブやシートベルトの端材など、堅牢な素材を再利用したアップサイクルのカバンが注目されています。●人体工学を学び、機能を理解するインナーウェアには汗を取り肌のすべりを良くするランジェリー(キャミソール、ペチコートなど)と、体のラ●繊維の知識が活かされるインを補正するファンデーション(ブラジャー、ガードライフスタイルの総合的な提案として、洋服だけでなく寝具やルなど)があります。パターンが複雑でパーツも多いパジャマを発表するブランドもあります。生地の性能や特徴のが特徴です。大学や専門学校のデザイン科で人体を活かした製品が多い分野です。工学とデザインなど専専門学校や大学で、テキスタイルや門技術を習得し、卒業繊維学について学んだ知識が活かさ後は専門メーカーに就れます。卒業後はアパレルメーカー職するなどの道がありや寝具メーカーなどに就職します。ます。●オーダーメイド靴も根強い人気ヨーロッパが本場のフルオーダーメイド(ビスポーク)の靴が男性を中心に根強い人気になっています。靴を作るに●人間国宝に認定された染織作家が活躍中は、まず足の構造を理解し、その上で製造やデザインに必きものや帯の作家の中には、作品の技術力や芸術性が高く評価され、重要無形文化財要な技術を習得します。専門学校のシューズデザイン科で(人間国宝)に認定される人もいます。無形文化財の保護育成を行っている(公財)日本工専門技術を学び、卒業後は製造会芸会という伝統工芸の作家団体の正会員となり、その中から人間国宝に推挙されます。社やリペア(修理)会社へ就職、ま人間国宝になると、作品の評価がますます上がり、高額で取引されることが多いようです。た革靴の本場ヨーロッパの工房へ現在は、以下の染織作家が、人間国宝として活躍しています。行く人もいますが、近年は日本人小川規三郎 甲田綏郎 佐々木苑子 志村ふくみ 鈴田滋人 玉那覇有公 土屋順シューメーカーが活躍しています。紀 二塚長生 村上良子 森口邦彦 小宮康正 松原伸生●人体工学を学び、機能を理解するインナーウェアには汗を取り肌のすべりを良くするラ●正装からカジュアルまで幅広く帽子は社交界の正装に必要でしたが、近年はカジュアルシーンにも不可欠なものとなりました。帽子デザイン科やファッショングッズデザイン科のある専門学校では、帽子について専門的な技術を習得できます。卒業後は製造会社やアパレルメーカーに就職する道があります。●国産は機能性を重視、海外製品は宝飾品も多い腕時計に対する考え方は、日本と欧米とは異なるようです。国産は正確性など機能を重視し、欧米では文字盤やバックルに宝石をちりばめた腕時計が、宝飾品のひとつとして販売されています。専門学校などで時計の構造や人体工学を学び、卒業後は時計メーカーや修理を行う時計販売店などに就職します。独立したデザイナーもいます。機械式の腕時計はスイスが盛んで、卒業後にスイスの工房へ行く人もいます。●真珠やサンゴは日本の伝統産業指輪やネックレス、ピアスをはじめとした装飾品は、ヨーロッパなど欧米諸国から明治以降に伝わりました。ジュ●正装からカジュアルまで幅広くエリーの原料となる鉱石は、世界中に点在しています。帽子は社交界の正装に必要でしたが、近年はカジュアル日本では真珠の養殖が盛んにおこなわれ、質の高さかシーンにも不可欠なものとなりました。帽子デザイン科やら世界中で人気があります。日本の赤サンゴも品質が高ファッショングッズデザイン科のく、中国などでは高額で取引されていますが、成長に時ある専門学校では、帽子につい間を要することから取扱は減少しています。て専門的な技術を習得できます。専門学校などで、地金となる金属や鉱物など加工の技術、卒業後は製造会社やアパレルデザインなどを学びます。卒業後はメーメーカーに就職する道があります。カーに就職するか、独立して作品を作りながら、展示会や百貨店などの催事、イ腕時計デザイナーンターネットなどで販売を行います。●国産は機能性を重視、海外製品は宝飾品も多い腕時計に対する考え方は、日本と欧米とは異なるようです。国産は正確性など機能を重視し、欧米では文字盤やバックルに宝石をちりばめた腕時計が、宝飾品のひとつとして販売されています。専門学校などで時計の構造や人体工学を学び、卒業後は時計メーカーや修理を行う時計販売店などに就職します。独立したデザイナーもいます。機械式の腕時計はスイスが盛んで、卒業後にスイスの工房へ行く人もいます。●真珠やサンゴは日本の伝統産業指輪やネックレス、ピアスをはじめとした装飾品は、ヨー寝具・ナイトウェアデザイナー靴デザイナー・シューメーカーインナーウェアデザイナー寝具・ナイトウェアデザイナー靴デザイナー・シューメーカー服飾関連の重要無形文化財(人間国宝)についてインナーウェアデザイナーかばん・バッグデザイナー帽子デザイナー腕時計デザイナージュエリーデザイナー帽子デザイナージュエリーデザイナーまだまだたくさんある!! ファッショングッズの仕事まだまだたくさんある!! ファッショングッズの仕事
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