ードの市場規広大 垂直型農業とは、従来の農法とは異なり、限られたスペースで効率的に野菜を栽培する手法です。垂直型農業の登場により、農作物の栽培や家畜の飼育には、“広大な”農地が必要という概念が覆されつつあります。 米エアロファームズ(AeroFarms)は屋内施設にプランターを高さ9m以上積み上げた、垂直型のクローズド循環システムを実現しています。また、独インファーム(Infarm)は、JR東日本から出資を受け、日本での都市型農場野菜の展開を2021年に開始しており、すでにスーパーの紀ノ国屋やサミットストア、西友で、店内で野菜を育てて販売しています。 街路樹の剪定枝や下水処理場の 石油や石炭など化石燃料に替わる燃料として、バイオマス燃料が注目されています。都市部において、街路樹はヒートアイランド現象を抑える効果がありますが、剪定した枝はバイオマス燃料の資源になっているのです。バイオマス燃料が輩出する二酸化炭素は、元々光合成で大気から吸収されたものであり、増やさないのだとか。その他、食品廃棄物や下水処理場の汚泥もバイオマス燃料に活用され、需要が高まっています。19ペットフードはペットの高齢化に対応し、「13歳以上用」「15歳以上用」などシニア向けの高付加価値商品が発売され、需要を拡大しています。症状に合わせ、栄養バランスを調整した療法食やサプリメントの市場が拡大しています。猫用では性別に合わせたおやつを販売するメーカーも出てきました。スナック類ではデンタルケアをコンセプトにした商品が売り上げを伸ばしています。ペットフードの売れ筋は高価格帯にシフト。ペットの体調を気遣う飼い主の健康志向や、ペットのグルメ志向を背景に、メーカー各社は付加価値を高めた製品開発に注力しています。今後も高価格で利益率が高いプレミアムフードの展開が続くとみられ、富士経済によると、プレミアムフードの市場規模は2023年時点で890億円。2026年には2023年比8.4%増の965億円まで拡大する可能性が高いとみられています。米グーグルは2024年10月、米国の小型モジュール原子炉(SMR)開発企業であるカイロスパワー(Kairos Power)とプラント開発契約を交わしました。カイロスパワーが開発しているSMR技術で原子力発電プラントを建設、運営し、PPA(電力購入契約)を結んでグーグルが供給を受けます。SMRはグーグルの複数のサービス地域に設置され、24時間365日、電力を供給。電力は2030年までに供給を開始、2035年までに合計50万キロワット(kW)の規模で供給する予定です。今後AIの普及でデータセンターの建設が活発化すると予測され、その一方でプラットフォーマー各社は脱炭素に向けて、クリーン電源の調達を拡大。新たに建設されるデータセンターの電源もCO2を排出しない電源を活用する意向です。米国ではほかにも、アマゾンが2040年までに350億ドルを投資してバージニア州にデータセンターを設立するとしており、SMR開発企業であるX-エナジーとSMR開発で提携しています。グーグルやアマゾンは次世代原発に積極投資 広大な農地が不要の垂直型農法都市型農業広がる汚泥もバイオマス燃料に 高価格帯のペットフードにシフト長寿・健康・グルメ志向に対応ペットフード協会によると、2023年の犬の推計飼育頭数は前年比3.0%減の約684万4000頭、猫の推計飼育頭数は同2.6%増の約906万9000頭でした。犬、猫合わせた飼育頭数は横ばいないし減少傾向で、ペットフード各社は機能や品質を充実した高価格商品の開発に力を入れています。一方、ペットの平均寿命は犬が14.62歳、猫が15.79歳で10年に比べ犬は0.75歳、猫は1.43歳延びました。各社は高齢ペット向けの商品・サービスを拡充しています。シリーズ こう変わるーシリシ変わるるーズ ーこう動物・農業・環境系の近未来動物・農業・環動物・農境系の近未来環境注 目の 新 産 業新の 新 産 産 業注 目目の高齢向けペットフード、次世代原発、都市型農業やバイオマス燃料最前線
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