学びのすすめNo.2_2006
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法学系〈LAW〉法的思考力を身につけ、問題解決に迫る学問紹介おもな法学系学部・法学 関連する学問系統・政治学・総合政策学・法学科 おもな学 科・法律学科 ・ビジネス法学科 ・経営法学科・知的財産学科 ・現代法学科  etc.と経済学を学ぶための学部です。政治学は政治や政策、行政などが主要なテーマとなり、経済学では経済活動や市場社会について学びます。 しかし、法学部に政治学や経済学が科目として設定されているように、政治経済は法律と密接なつながりがあります。そのため大学によっては、政治経済学部でも政治学、経済学に加えて、法律学が学べるようになっています。「法学」ではなく「法律学」であることが多いのは、「法学」が法哲学や法史学、法社会学などを含むより広範囲の学問であるのに対し、政治経済学部で学ぶのは政治経済に関連する個々の法律の体系や解釈が中心であるためです。社会のさまざまな事象と切り離さずに社会全体を見据え、歴史、制度など広い視野からアプローチしていきます。グローバル化が進展する現代社会において政治・社会に対して議論できる人材を育成する学部です。法律を適用する際に必要とされる論理的思考力とバランス力、柔軟で的確な判断力などを指す「リーガルマインド」と呼ばれるものがあります。たとえ法律に直接関わらない仕事であっても、ビジネスの現場ではこのリーガルマインドが効力を発揮します。らゆる面で法律と関わっています。たとえば、どうだったのか、法律的にどのような問題がって学びのアプローチ方法やカリキュラム史、成り立ち、背景、解釈を学んでいきます。普段、私たちが生活をしていて法律を実感することはあまりありませんが、実際にはあ車に乗っているとき、商品を購入するとき、アパートを借りるとき、アルバイトをするときなどです。時にはそれらと関連したトラブルが起こることもありますが、法律があるおかげで、問題を解決に導くことができます。 法学系の学部では、法律の知識を身につけ、実際の裁判の例(判例)を調べて判決があったのかを議論し、論理的な思考力や法的な考え方を習得していきます。 ただ、同じ法律を学ぶにしても、大学によの内容はさまざまで、その違いが各大学の個性にもなっています。裁判官や検察官、弁護士など法曹界を目指す人ばかりが法学系の学部に入るわけではありません。司法書士、公務員、教員など国家資格を目指す学生がいる一方、法律の知識を生かし民間企業に就職する学生も多数います。おもな専攻カリキュラム・刑法・知的財産法・民法・会社法・刑事訴訟法・国際法・行政法・労働法・経済法・地方自治法・労働組合法法曹界、公務員、ビジネス界など活躍の場が広がる 法学系の学部では、さまざまな法律の歴部です。その歴史は古く、日本では大学制度の発足と同時に設置されました。 憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法のいわゆる「六法」をはじめ、日本には膨大な数の法律が存在します。さらに国際的な法律、諸外国の法律、法律の歴史なども含めれば、法学がカバーする範囲がいかに広いかが分かるでしょう。 中でも憲法・民法・刑法については、1年次から法律の基礎的な知識として学ぶことが多いです。また、法律と深い関わりがある政治学系、経済学系の科目を選択できる大学も多いです。 ゼミでは、たとえば具体的な判例について少人数で分析・研究した内容をレジュメにまとめ、教授の前で発表して質疑応答をするといったプレゼンテーションを行います。 裁判官、検察官、弁護士などを目指して法曹界に進むには、司法試験に合格しなければなりません。司法試験を受験するには、法科大学院を修了する、予備試験に合格する、などの選択肢があります。司法試験・予備試験は大学によっても合格率が異なるため、そのためのサポートがあるかなど、大学について調べることも重要です。法学部に通いながら、法科大学院に入るために塾に通って勉強をするなど、ダブルスクールを実践する人も多くいます。etc.【資格・進路】法律分野以外でも活躍 司法試験や国家公務員試験合格を目指す学生、大学院へ進学する学生が多いのが法学系の特徴です。一方で、それ以上に民間企業や官公庁へ就職する学生が多く、民間企業ではメーカー、金融、マスコミ、商社など多様な分野で活躍しています。また、●法学部 法学系学部の代表といえるのが法学●政治経済学部 政治経済学部は基本的には政治学 ・知的財産学部 ・政治学科 ・国際政治学科学びの内容 ● 9法学系学部

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