都道府県大学名特色 ･ ニュース大学･短期大学等の最 新理学・工学・科学系の最新ニュースをキャッチ！ 学部・学科の関連情報もあるよ！■大学東京農工大学東京医療保健大学日本獣医生命科学大学電気通信大学愛知工業大学中部大学■短期大学■専門学校北海道 酪農学園大学茨城県 茨城大学埼玉県 ものつくり大学東京都神奈川県 北里大学愛知県大阪府 大阪電気通信大学徳島県 徳島工業短期大学神奈川県 情報科学専門学校2024 年 12 月、獣医学群獣医学類が、ヨーロッパ獣医学教育機関協会（EAEVE）の認証を取得しました。取得機関は、卒業後 1 日目から獣医師としての能力が保証される水準とされ、私立大学・1 校単独取得はアジア初です。同大学は 2016 年度から認証取得に向け、生体を使わず実習できるスキルスラボや、動物医療センターの改修など、教育環境の改良を進めていました。同大学の岩野英知学長は「今後も教育改善を続け、国際的な獣医師を輩出していきたい」とコメントしています。県内での理系人材定着や、女性のキャリアの多様化を目指す一環で、工学部では女子中高生向けの理系進路支援プログラムを実施しています。2024 年には 7 月下旬から 8 月頭にかけて「夏休み企業見学バスツアー」を 4 度開催しました。普段は見られない試験場や作業場の訪問のほか、女性技術職員との座談会などが行われ、参加した生徒たちは良い刺激を受けたようです。2024 年 10 月、新学生工房「ものつくりベース（MONO-BASE）」が開設されました。大学内の教室を基に、大学院生たちが協議を重ねながら設計・リノベーションを行いました。また、工房や機材は学生だけでなく、会員登録した一般の方も利用できるのが特徴のひとつです。地域の人々の利用や交流を通し、新たなアイデアを生み、地域活性化につなげることが期待されています。2024 年 11 月、大学院工学府機械システム工学専攻 2 年の山川龍斗さんが、化学とマイクロ・ナノシステム学会第 50 回研究会で、優秀発表賞を受賞しました。山川さんが属する倉科佑太准教授の研究室は、主に水分を多く含む高分子（ハイドロゲル）の先端医療利用を研究しています。この研究では超音波とハイドロゲル、マイクロバブルを組み合わせ、薬剤の副作用を減らしつつ、患部へ安全かつ効果的に届けるシステムを開発しました。がん治療や遺伝子治療への利用が期待されています。東京医療保健大学と台湾医療保健 AIoT 協会は，看護 DX 人材を育成する教育プログラムの実施に関する協定を、2024 年 7 月に締結しました。同大学大学院で実施されるこのプログラムでは、看護情報に特化した初の資格認定制度「認定情報看護師」の受験ができるようになります。台湾の医療機関では、主に管理職として看護分野の質・効率向上などを担う、重要な資格です。プログラム実施により、医療業界での DX 推進に拍車をかけると期待されています。2025 年 1 月、日本獣医生命科学大学は日東紡績株式会社と共同研究契約を締結しました。日東紡績㈱と研究を行うのは、ネコの慢性腎臓病の診断・治療の第一人者、宮川優一准教授です。同社は新規事業として、ペット業界における医療環境向上の必要性を見越し、病気予防・検査アプリの開発を進めています。同大学に開発協力を依頼し、宮川准教授と研究を始めることとなりました。完治が困難な病気をアプリで早期発見し、診断につなげることで、人と動物との共生への貢献を目指します。2024 年、電気通信大学の菊池博史准教授・芳原容英教授と、大阪大学の牛尾知雄教授を中心とする共同研究グループは、雨や氷の大きな粒など雲になる粒子の塊を、地上から最新型レーダで観測することに成功しました。解析結果からは、高高度の雲の粒子の塊に、地上降雨量と大きな関係があることも分かりました。この技術は豪雨の検知に役立つとされ、予測の難しい短時間豪雨もより詳細に予測できると見込まれます。北里大学大学院理学研究科の塚本大輔助教、高松信彦名誉教授らの研究チームは、冬眠中のシマリスの肝臓の遺伝子を解析し、体内時計の仕組みを一部解明しました。シマリスなど一部の動物は冬眠するときに体温や代謝を下げ、一定の間隔で中途覚醒し、体温は通常通りに戻ります。そのときに肝臓の体内時計も、同じ間隔で部分的に動くことが分かったのです。さらに中途覚醒の際、通常と異なるたんぱく質が、体内時計を調整することも分かりました。この研究は、哺乳類が冬眠する仕組みの解明につながると期待できます。野中尋史准教授の研究室では、AI を用いて知財情報などを収集・分析する、データマイニングの研究が行われています。この独自の手法を用いた製造業向け営業支援・分析ツールが誕生しました。WEB 上の情報を解析し、利用企業の製品や技術を活かせる営業・協業先の候補を探すことができます。AI による、技術に関する類義語の統合なども活き、分野を問わず精緻なマッチングを実現できます。販路開拓のほか、技能伝承にも応用できると考えられています。大学院生命健康科学研究科の鶴留雅人教授、伊藤守弘教授らの研究チームは、感染力や症状の強いA 型インフルエンザウイルスを、アルカリ水溶液が不活化するメカニズムを明らかにしました。アルカリ性の水溶液の中ではウイルスの感染力が弱まり、感染に関係するスパイクもアルカリの作用によって分解されることが分かりました。研究結果を基に、アルカリ性の水溶液を、感染症予防の消毒剤に活かせると期待されます。2024 年 10 月、スイス・チューリッヒで開催された障害者支援技術の国際大会「サイバスロン2024」で、大阪電気通信大学工学部を中心とする「OECU&R-Techs」が電動車いす部門で 3 位に入賞しました。また、革新性・有用性・汎用性に優れた車いすを開発したチームに贈られるジュリー賞も受賞しています。車いすの座面開発に取り組んでいたメンバーからは、「座面の傾斜の効果を、競技課題で発揮できてよかった」とのコメントがありました。徳島県板野町では 2024 年 5 月から、ふるさと納税の返礼品に、1912 年式自動車「T 型フォード」に乗車できる体験を提供しています。フォードは動かない状態で徳島工業短期大学に寄贈され、創立 50 周年記念事業の一環で、学生たちが自走できるよう修復したものです。大学の職員の運転でフォードに乗れるほか、体験者が自ら運転できるコースもあります。大学の担当者は「地元に貢献し、自動車に興味を持つ若者が増えるきっかけにもなれば」と話しています。2027 年に横浜市で開催される国際園芸博覧会「GREEN × EXPO2027」へ向けて、情報科学専門学校の学生と株式会社 HIKKY によるメタバースチームが、2024 年に発足しました。チームはメタバース空間を活用した「バーチャル園芸博」を開く予定で、学生たちは企画と制作・運用を、同社はメタバース開設ソフトの提供と、アドバイスを行います。発足に際して、同社による特別授業では、企画の立て方の指導なども行われました。3 年近い長期プロジェクトであり、学生の成長も期待されています。36 NEWS&TOPICS
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