Special interview ★ Yosuke Teshirogi自動車整備は腕さえあれば格上ともわたりあえる世界メカニックに、年齢や学歴は関係ないということを伝えたいです。実力次第で、年齢や経験が上の人ともわたりあえる世界です。また、基礎をしっかり身につけることも重要です。私は、高校の機械・自動車科でボルトの締め方などを基礎から学びましたが、そのときに教わったことのすべてが今の仕事のベースになっています。 ケーションについては、単に仲良くなることも大切ですが、いざというときに助けてもらえる仲間がいることが何より重要だと思います。そうした関係性を作るには、まず1番はあいさつです。「朝のあいさつは、自分からすること」を心がけています。あとはプライベートでも同じですが、相手の話に興味を持って耳を傾けることです。さらに踏み込んで質問を重ねることで、相手が気持ちよく話せるように促すことが大切だと思います。何でもこなせるメカニックを目指す 今後の展望としては、レース活動のうえでは、もっとカテゴリーが上のクラスにも挑戦したいと考えています。また、日常業務では、現在は納車点検がメインになり、エンジンやトランスミッションを載せ替えるような大掛かりな作業については、経験がまだ不足しています。ですので、そのような経験も積み上げていき、何でもこなせるメカニックになりたいです。て参加しています。レースメカニックとしての経験は、日常の納車点検にも役立つことが多いです。レースでは時間管理とチームワークが重要 レースのときの整備と日常の整備との違いは、レースではとにかく早く車をコースに送り出さなければいけないというこ と で す。 で す の で、 レ ー ス で は 整 備 のクオリティが求められるはもちろんですが、それを短時間で行わなければなりません。それに対して日常の整備では、お客様に満足していただけることを考えて作業しています。たとえ時間をかけてでも、お客様に喜んでもらいたいという気持ちです。しかし、レースの場合、1分1秒を争っていますから、日常の整備以上のことを時間をかけずに行うことになるわけです。ですので、レースメカニックをやっていると、時間を管理する力が鍛えられます。また、レースでは普段の仕事以上に、チームワークや協調性が求められます。そうした面では、幼少期からサッカーを続けてきた経験が、レースメカニックとしての仕事にも活きていると感じています。 いざというときに助けてくれる仲間を持つ 仕事で大切にしていることは、見落としをしないことと、会社の人とのコミュニケーションです。見落としをしないために意識していることは、余分に時間をかけてでも、しっかり確認することです。コミュニメカニックをめざす高校生へのメッセージ
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