63業界就職最前線 自動車業界の今後の展望は求人増加、就職活動早期化…アフターコロナ以降は激化?学校に聞いてみました 進路指導を時間割の一コマに面接練習からパソコン講座まで現在、就職指導はどのような取り組みをされていますか? 就職支援に関して特色・特記事項などあればご記入ください。(専門学校 関東工業自動車大学校)*学校独自の就職マニュアルの作成と配布。クラス担任・就職指導担当による、連携した指導体(専門学校 東京自動車大学校)制。 *コミュニケーション能力が最も求められている。技術力や資格はもちろんながら、人間力育成に力を入れている。 (日本工科大学校)*入学当初より就職ガイダンス、業界研究・職種研究の授業を取り入れている。担任制をとり履歴書の書き方、面接練習等、クラス毎に対策授業を行っている。*学生ファーストで一人一人の希望に合わせた就活のフォロー、就職後のアフターフォロー(卒業生訪問)。 (横浜テクノオート専門学校)*就職活動に特化した部署(キャリアサポートセンター)を設置している。担任制をとり、キャリアサポートセンターと連携し、学生との個別面談を綿密に行っている。(専門学校 関東工業自動車大学校)*必修科目としてビジネス実務Ⅰ、ビジネス実務Ⅱを開講し、学生がビジネスマナーやパソコンの基礎的な扱いを学べるようにしている。(高山自動車短期大学) 来年度以降の業界予測においては、「人手不足」「それに伴う求人の増加」「社員確保のための入社条件や労働環境の向上」などについて言及をしている意見が多くありました。 一方、企業が学生達に求める知識や技術も高まっているようです。自動車業界の新技術の発展とともに、必要となる知識や整備技術の幅も広がる可能性があるからです。「1級自動車整備士の需要が高まっていると感じる」と回答した学校もあるように、高度な知識や技術を学んでおくと対応しやすいのではないでしょうか。2位 は「挨 拶・マ ナ ー」、3位 が「資 格 取 得」です。そして「実習・インターンシップ」が4位で、昨年は1位だった「面接指導」は5位になりました。どの項目も、就職指導において例年重要視されているものですが、今年は特に業界の理解を重視した学校が多いように感じられました。 先述した業界研究の他にも、調査対象校の就職支援はさまざまです。特に授業の中で就職指導を行う学校が目立っています。内容は、面接練習や業界研究など、就職活動対策のみにとどまりません。パソコンの使い方・基本的なビジネスマナーなど、社会人としての基本を学べるものなどもあります。学校によっては、こうした指導を入学当初から設けることもあります。内定の獲得だけでよしとせず、就職後も見越したフォローが行われているといえるでしょう。Q3Q2
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