つくにはBooksNo.3_2026
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22 最新海外動向インドネシアでファミリーアニメが大ヒットVR効果で世界市場が大成長の期待モバイルゲームを中心に再度成長ここでは、ゲーム・アニメ・映画業界の、海外における最新ニュースや動向、流行、活用・応用技術についてわかりやすく紹介します。2025年3月にインドネシアで公開されたアニメ映画「ジャンボ(Jumbo)」が、公開からわずか7日間で観客動員数100万人を突破し、同国アニメ史上最高の動員数を達成しました。インドネシアではホラー映画が国内公開作品の5割以上を占める中、ハートフルで家族向けなストーリーの「ジャンボ」が成功したことは異例とみられています。同作は6月からマレーシアやシンガポール、ブルネイ・ダルサラームで劇場公開されており、さらにロシア、ウクライナ、バルト三国、中央アジア諸国などアジアおよびヨーロッパ各地での上映も予定されています。2023年の世界ゲームコンテンツ市場は、29兆5000億円(前年比+3.1%)と発表されています(参照:「ファミ通ゲーム白書2024」角川アスキー総合研究所)。そして2023年の世界モバイルゲームコンテンツ市場は、12兆4103億円(前年比+12.3%)と推計されています(参照:「ファミ通モバイルゲーム白書2024」同社)。2015年頃から拡大路線だった市場は前年まで2年連続マイナスとなっていましたが、再び成長に転じています。地域別に見るとモバイルゲーム市場で特に勢いがあるのは欧州、中東、中南米で、いずれも前年比+20%以上の成長率を見せています。2024年4月に発行されたアメリカSkyQuest社の市場調査レポートによれば、世界の映画・エンタテインメントの市場規模は、2022年の約974億7000万ドル(約15兆2000億円)から上昇し、2031年までには1822億3000万ドル(約28兆4000億円)に達すると予測されています。レポートによれば、これは仮想現実(VR)に観客を没入させる映画への需要の高まりが市場を推進すると予想されているためで、音楽や映像が利用できるストリーミング・プラットフォームの特典として、コンテンツのクオリティがさらに向上していくことも市場の成長要因の1つとみられています。ゲーム業界 アニメ業界映画業界ゲーム・アニメ・映画業界の、ゲーム・アニメ・映画業界の、最新海外動向最新海外動向

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