つくにはBooksNo.8_2026
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18業界の“今”を探ってみよう!音楽・芸能系の1,4021,2691,2331222024年 音楽ソフトの売上が少しずつながらも伸びています。日本は世界の中でCD売上が最も高く、アーティストグッズとしての需要が強い傾向です。特に最近は初回生産限定として特別盤CD(ライブ音源やカバー曲集など)を付けたり、購入者対象のミニライブを催すなど、コアファンのCD購入を促しています。しかし、スマートフォンの普及と通信料金の値下げによって、サブスクリプション(定額聴き放題)の利用が増加していますので、好きなアーティストはCDアルバムを購入し、気になる楽曲はサブスクで聴くという傾向があるようです。引退した安室奈美恵の楽曲がサブスクから撤退するなど、サブスクも万能ではないので、CD購入は一定の水準を保つでしょう。日本レコード協会もこの流れを受け、2020年よりサブスクリプションの再生回数でのヒット曲認定を開始していますので、音楽ソフト全体の売上がより可視化されています。 また、アナロクディスクの生産は、昨年は78億円規模に拡大しました。人気アーティストのリリースも相次ぎ、世界中で売れています。業界規模最新動向CD、サブスク、映像、アナログ盤ともに売上を伸ばす (参照:日本レコード協会「日本のレコード産業2025」)<CD生産金額><有料音楽配信金額><音楽ビデオ生産金額><アナログディスク生産金額>1,402億円1,233億円562億円78億円音楽ソフト・配信業界全カテゴリーで売上を伸ばす国内メジャーデビューアーティスト数2024年2023年 266名(組) 370名(組)2024年のデビュー数は前年比で大幅に減少有料音楽配信金額推移【2023年】ダウンロードストリーミング1,165億円102億円1,056億円【2024年】ダウンロードストリーミング1,233億円95億円1,132億円ストリーミングが定着音楽配信売上金額比率CD生産金額その他0.4%シングルトラック4.7%ストリーミング91.8%音楽ビデオ0.0%1,2811322021年1,1011,2981,3911262022年1,1711392023年1,2521082020年1,161アルバム3.0%

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