つくにはBooksNo.8_2026
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19●ストリーミング、動画配信が定着!アナログ盤は世界中で売れている!●業界動向 これまでのCD売上だけに頼らない、新しい事業展開も進んでいます。これまで所属アーティストは専属契約が通例でしたが、YouTubeなどを使って個人で活動するフリーのアーティストに出資をするなど、ビジネスが変わりつつあります。また、かつてのヒット曲の権利を持つ企業は、アナログ盤を受注生産で販売を始めました。●主な企業 ソニー・ミュージックエンタテインメント、ユニバーサルミュージック、エイベックスグループ、ワーナーミュージック・ジャパン、ポニーキャニオン、キングレコード●業界動向 レコードメーカーでCD製造工場を所有する企業は少なく、各社が工場を持つ企業に委託をしています。昨今のアナログ人気を背景に、ソニー・ミュージックソリューションズが約30年ぶりにアナログ盤(LP)の生産を再開。アナログ盤製造は職人的技術も必要な工程があり、世代や企業を超えた技術の継承も行われています。再生機器の進歩と再発売でカセットテープは輸入盤をはじめ、人気アーティストが新作をリリースしています。アナログの良さが見直され、一度廃れた音響技術が再び復活し、活況をみせています。●主な企業 ソニー・ミュージックソリューションズ、東洋化成●業界動向 安価な通信料のスマートフォンが普及し、ストリーミングで手軽に再生できる「定額制聴き放題」が主流に。動画配信も格段に視聴者が増えました。音楽配信会社の大手は、レコード会社が運営・出資(または配信会社がレコード会社に出資)している企業が多いので、書籍の世界でいう「文庫本」のように、過去の名盤の音源を安価に配信するビジネスは今後も続くと予想されます。●主な企業 レコチョク、レーベルゲート、USEN、エムティーアイ(music.jp)、Apple、Spotify●業界動向 コンサート制作やマネジメントだけでなく、原盤制作(CDの基音源の制作)やコンサートグッズ制作など、アーティストにかかわることをワンストップで行う会社と、ファンクラブの運営管理などを中心にアウトソーシングするなど、二極化が進んでいます。この傾向はさらに進むでしょう。●主な企業 アミューズ、ビーイング、オフィスオーガスタ、ホリプロ、スターダストプロモーションアーティストマネジメントの将来は?音楽配信の将来は?ソフト製造・生産の将来は?レコードメーカーの将来は?

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