つくにはBooksNo.8_2026
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業界の“今”を探ってみよう!21●2025年はさらに飛躍!●業界動向 悪天候などでコンサートはじめ“推し活”に行かれないための保険が登場。格安航空便、高速バスなど安価な交通網の発達で「コンサートを観に全国へ」という推し活ブームは今後も続くでしょう。また地域創生にも力を入れ、引き続き地元自治体との連携による野外フェスなどのイベントも注目され、全国のイベンターの活躍の場はさらに広がるでしょう。●主な企業 キョードー東京、ウドー音楽事務所、サウンドクリエーター、キョードー大阪●業界動向 人気アーティストのコンサートチケットは、WEBサイトからの販売が定着しました。購入時の本人(同行者)確認が厳しくなったのは、不正転売を防止するための措置です。それでも、人気アーティストのチケット高額転売問題はまだ解決できていません。定価でのリセール(購入チケットの買い取りと再発売)の利便性が今後の課題です。●主な企業 ぴあ(チケットぴあ)、ローソンエンタテイメント(ローチケ)、イープラス、ティックスプラス(チケプラ)●業界動向 音響技術をはじめ照明技術や映像技術の発達により、コンサートの楽しみ方が大きく変わりました。今日のアリーナツアー、スタジアムツアーでは、ステージ上のアーティストと観客の物理的な距離を埋める、重要な要素にもなっています。壁面に多彩な映像を投影するプロジェクションマッピングや、観客一人ひとりが電飾に参加するバングルライトはコンピュータプログラミングで操作するなど、IT技術の進歩でさらに楽しめるライブ演出が期待されています。ライブのインターネット配信にも配慮した仕掛けにも注目です。●主な企業 チームラボ、ネイキッド、ルミカ●業界動向 都内のライブ施設の建て替え計画の白紙が問題に。国や自治体所有の施設は予算が高騰して中断しています。国立競技場がNTTドコモグループ等による民間運営となり、先日、音楽ライブを実施しました。さらに、東京都心部に今後新たに建築する大型複合ビルの大半に、小〜中規模のホールを設置することが予定されています。老朽化で消えつつあった「いい音で楽しむホール」は順次増えていきそうです。●主な企業 東京ドーム、さいたまアリーナ(さいたまスーパーアリーナ)、大阪城ホール、愛知国際アリーナ(IGアリーナ)イベンター(コンサートプロモーター)の将来は?チケット販売の将来は?ステージ演出の将来は?コンサート会場の将来は?

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