日本でTOEICⓇ Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、日本を訪れる外国人観光客に対して「何か手助けをしたい」「おもてなししたい」と考える人々に向け、2024年10月、「おもてなし」の意思表示マークを活用した実証実験「I’m Omotenable(オモテナブル)! プロジェクト」を鎌倉で実施しました。 「Omotenable (オモテナブル)」とは、「おもてなし」+「できる」+「サステナブル」を組み合わせた造語で、「おもてなしがしたい!」という気持ちが連鎖してほしいという想いが込められています。インバウンド需要の高まる現代日本において、外国語でのコミュニケーションによって訪日客へのおもてなしの輪を広げることを目的としています。 プロジェクトの内容は、英語学習初級・中級者向けに開発された「TOEIC BridgeⓇ Listening & Reading Tests」を事前に参加者に受講してもらい、その証として協会より「オモテナブルマーク」をもらいます。そしてマークを身につけ、鎌倉を訪れている外国人に実際に話しかけてもらう、というものです。参加者にはコミュニケーションの過程で得た経験から自信や改善点を見つけてもらうことで、今後のさらなるおもてなしに繋げてもらいます。 プロジェクトでは9人の参加者がマークを胸に外国人観光客の人たちとコミュニケーションを取り、おのおのの形で「オモテナブル」を実践されていました。IIBC関係者は、今回の取り組みを今後も継続・発展させ、さらに広めていきたいと意欲を見せています。 (参照:公式プレスリリース)年間の累計である3188万人をすでに上回りました。コロナ禍によって落ち込んでいた訪日旅行需要が、ここにきて大きな回復を見せています。 また、コロナ禍の前後でさまざまな変化も生じています。訪日外国人旅行者数を国や地域別でみると、2019年に最も多かったのは中国で959万人、ついで韓国、台湾、香港でしたが、2024年1月から11月までで最も多かったのは韓国の795万人、ついで中国、台湾、アメリカとなっています。JNTOによれば、近年の日韓関係の良好化、中国の景気減速などといった背景が、逆転の理由として挙げられるとのことです。 政府は、2030年に日本を訪れる外国人旅行者を、現在の2倍近くとなる6000万人に増やす目標を掲げています。その一方で、いわゆる「オーバーツーリズム」も問題視されており、各地の観光活性化と併せて、問題解決のための対応が急ぎ求められています。 (参照:日本政府観光局ほか)32観光・語学観光2024年1月~11月の訪日外国人旅行者数は累計3337万人を突破過去最多数上回る 日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2024年1月から11月までに日本を訪れた外国人旅行者の累計数は3337万9900人となり、これまで過去最多だったコロナ禍前の2019年1「オモテナブル」で外国人観光客をおもてなし!「I’m Omotenable! プロジェクト」TOEICⓇの協会が鎌倉で実施
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