分冊8 25年1月トンボなし
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 東京・墨田区は災害時に飼い主とペットが同じ空間で過ごせる専用の避難所を23区内で初めて設置することを決め、2024年11月12日、避難場所を提供する専門学校日本動物21と協定を結びました。協定では、災害時に、学校の実習室を避難所として開放し、最大で100組ほどを受け入れることが盛り込まれ、ここでは、飼い主とペットが同じ空間で過ごすことができます。 区によりますと、区内の指定避難所では、ペットを連れて避難はできるものの、衛生面などから避難所内で人とペットが過ごす空間は分けられていて、慣れない環境でペットが体調を崩したり、飼い主が避難をためらったりすることが懸念されていました。こうした取り組みは東京23区では初めてだということで、今後、区と学校は避難を受け入れるペットの体調や年齢などの基準を検討したいとしています。「学校法人立志舎専門学校日本動物21」の早川公善校長は「特に高齢の動物は排泄などの介護も必要で、一緒にいたいと考える飼い主もいる。人も動物も同じ命なので、理解いただきこれをきっかけに広がっていくとうれしい」と話していました。学生と連携した企画展「atoa×大阪ECO 学生発プロジェクト Nature LAB 〜自然の法則を活かした未来のデザイン〜」を2025年1月17日から2月24日まで開催します。 今回、大阪ECOの4年制「動物園・水族館&テクノロジー専攻」とアトアが連携。アトア側から学生に出した課題は「知識と美を探求するatoa LAB(アトアラボ)で実施する企画展」を考えること。atoa LABは、約2500冊の書籍を中心に生きものの標本や映像・テラリウム展示等を織り交ぜた知的好奇心を刺激する空間であり、学生の新しく柔軟な発想を存分に発揮してもらえることを期待して舞台に設定されました。大阪ECOの学生たちは、2024年4月のオリエンテーションからはじまり、授業や現場体験を通してアトアの施設や展示方法について学びながら企画展を考案しました。北里大学獣医学部とノーリツプレシジョン株式会社が『画像認識AIで繁殖牝馬の分娩兆候を検出するシステム』を開発 北里大学獣医学部動物飼育管理学研究室(青森県十和田市)とノーリツプレシジョン株式会社(和歌山県和歌山市)が、画像認識AIで競走馬生産牧場における繁殖牝馬の分娩兆候を非接触で検出して飼養者へ通知するシステムを開発・製品化しました。 このシステムにより、競走馬生産牧場では、これまで昼夜を問わず行われていた分娩監視にかかる労働負担が軽減するとともに、分娩兆候通知メールによって適切な介助が実現することにより、分娩事故の低減が期待されます。 馬の妊娠期間は330〜360日と非常に幅があり、分娩は夜間に多く起こることが知られています。さらに、競走馬の1頭単価は非常に高額であり、生産牧場にとって出産時の事故による損失は経営上大きな問題です。そのため、飼養者は分娩事故を防ぐために昼夜を問わない長期間の分娩監視を強いられており、過重な労働負担となっています。このことから、分娩時期を特定し、分娩事故を低減するための技術が求められていました。 今回開発した繁殖牝馬の分娩検知システムは、分娩予定馬を最新のサーマルカメラで監視し、画像認識AI技術によって、分娩前に特徴的な行動と体表面温度の変化を検出したときに飼養者に自動通知することで、適切な分娩介助を支援するものです。これまでの実証研究では、95%の検知率が得られています。これは、本学獣医学部におけるICT(情報通信技術)を活用した家畜生産技術の基礎研究をもとに、生産現場のニーズに応え、民間企業と協業して開発したシステムです。本製品の導入により、分娩監視にかかる労働負担の軽減や、分娩事故の低減が期待されます。この繁殖牝馬の分娩検知システムは、『馬もり(うまもり)』の商品名で、ノーリツプレシジョン株式会社から、今秋発売を予定しています。 酪農学園大学の獣医学群では、ヨーロッパ獣医学教育機関協会(EAEVE)の国際認証を取得しました。日本国内では5つ目の大学となりますが、私立大学では日本初となり、一つの大学が単独で取得するのも日本初となります。 株式会社ワークスアプリケーションズ(以下、WAP)は、学校法人片柳学園(以下、片柳学園)が運営する東京工科大学、日本工学院専門学校、日本工学院八王子専門学校、および同学園法人本部において、WAPの提供するERPパッケージソフトウェア「HUEシリーズ」を稼動させました。片柳学園は、HUEの豊富な機能と外部システムとの連携を活用し、学園全体でのペーパーレス化を目指しています。国際ペットワールド専門学校が姉妹校にコラボ授業「動物×こども」で保育における生き物飼育のあり方を学ぶNSGグループの国際こども・福祉カレッジの学生を対象に「動物×こどもで保育における生き物飼育のあり方を学ぶ」と題したコラボ授業を姉妹校の国際ペットワールド専門学校と共同で実施しました。現代の保育現場では、子どもたちの情緒的な成長や社会性を育むための様々な取り組みが行われています。その中で、「動物×こども」をテーマにした生き物飼育の重要性が再評価されています。動物と子どもが触れ合うことで、子どもたちは単なる遊びの枠を超え、命の大切さや責任感を学ぶ貴重な体験を積むことができます。東京墨田区ペットと過ごせる避難所設置へ 東京23区で初専門学校日本動物21が支援へ水族館アトアと大阪ECO動物海洋専門学校の学生がコラボ!アトアを舞台に繰り広げられる学生発プロジェクトAQUARIUM×ART atoa(以下「アトア」)では、大阪ECO動物海洋専門学校(以下「大阪ECO」)の産学連携教育に参画し、酪農学園大学がヨーロッパ獣医学教育機関協会の国際認証を取得EAEVEでは、学生が卒後1日目の能力(Day One Competencies)の保証が求められることから、本学では、動物愛護及び管理に関わる3Rs【Replacement(代替)、Reduction(削減)、Refinement(苦痛の軽減)】の思想を反映し、動物に携わる前にモデルやシミュレーターで事前訓練が可能なスキルスラボの整備を進めつつ、EAEVE対応として附属動物医療センターの改修を進めてきました。 今回の認証取得は、同大学の獣医学教育の質を高める努力が評価されたこととなります。国際的な基準で食の安全を保証するためにも、畜産物を輸出入する国の間で同等レベルの獣医学教育が求められていることから、同大学の獣医学教育を受けた学生たちは、卒業後は国際的に活躍することが期待されます。片柳学園が「HUE」を稼動東京工科大学・日本工学院専門学校・日本工学院八王子専門学校学園全体でペーパーレス化目指す27学校ニュース特集学校ニュース特集

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