分野別ガイドブックNO.1
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一般社団法人日本スーパーカー協会代表理事5すやま やすひろ▶青山学院大学・理工学部卒業後、カシオ計算機株式会社に入社、企業向け業務アプリケーションの設計開発に携わる。在籍中にモータースポーツ団体を設立。同社を退社後、不動産投資運営の会社を経営する傍ら、スーパーカー関連の活動も推進。1999年よりスーパーカーイベントをスタート、2008年「SuperCar Club Japan」を設立。またスーパーカーを通した地域貢献・社会貢献をめざし2015年に全日本スーパーカー連絡会を発足、2017年に一般社団法人に移行「日本スーパーカー協会」を設立。「スーパーカーの日(11月1日)」を制定、毎年「TOKYO SUPERCAR DAY」を開催中。2019年「46th東京モーターショー」に出展、2023年「JAPAN MOBILITY SHOW」に出展予定。■「愛」がつく工業製品はクルマだけ 個人の自由な移動を実現する機械である「クルマ」・・・・・・近年100有余年の間に自動車が発明され、大量生産が行われ、一般大衆もクルマが所有できるようになりました。世界中の多くの人々は自動車を所有し、生活に経済活動になくてはならないものとなっています。クルマには様々なジャンルがあり、実用車や特定の機能に特化したクルマ、運動性能やデザイン性を優先したクルマなど、多種多様なクルマが製品化されています。特にスポーツカー・スーパーカーの類は新旧問わず、多くの自動車趣味な人々に愛されています。工業製品で「愛」が付くものは、クルマだけかもしれません。「愛車」とともに暮らす生活も、きっと人生を豊かにしていると思います。■人がクルマに恋することが出来る時代に生きている 現代は、自動車の歴史の中でも大きな転換点に差し掛かっています。化石燃料を燃やしてエンジンから動力を得ることから、電気からモーターを動かし動力を得て走る方式に、大きく変化しようとしています。ただ私たちは、あと100年早く生まれても100年遅く生まれても、現在のような人とクルマの関係を築くことができないのは想像に難くありません。私たちは「クルマに恋することが出来る時代」に生きているとも言えます。自動車趣味の世界に目を向けると、世界中に歴史的に文化的に大きな意味を持つ代表的なイベントがあります。 イタリア・コモ湖畔のリゾート地では1929年より「Concorso d'Eleganza Villa d'Este」が開催されています。アメリカ・カリフォルニア州にて1950年より開催されている「Monterey Car Week」では、街中で数100のイベントが実施されトリを飾る「Pebble Beach Concours d'Elegance」は世界的名門ゴルフ場にて開催されています。英国イングランド・ウェストサセックスでは1993年より公爵の私有地にて「Goodwood Festival of Speed」が開催されています。 スーパーカーやクラシックカーは、愛好家をはじめとする多くの人々の憧れの対象となっている側面を持ちます。特に日本は戦後急速に自動車産業にて発展成長してきた国・・・・・・クルマに憧れクルマを所有することで、世界の先進国になるまでに成長したとも言えます。現在においては、少子化や若年層のクルマ離れ、自動車利用形態の多様化の状況にあると言えますが、いつの時代においても人間ひとりひとりの移動の自由はとても大事なことには変わりありません。 日本スーパーカー協会は、スーパーカーやネオクラシックカーなど象徴的なクルマの魅力を発信することで、多くの皆様そして多くの子供たちにクルマに興味を持ってもらい、自動車産業・文化の発展に微力ながら貢献することを目的に活動しています。少しでも多くの方に、今までのクルマ・未来のクルマにも大きな関心を持ってもらうことを、そして日本の自動車文化がさらに発展していくことを願ってやみません。情報・IT・AI・デジタル・自動車・航空・建築・工業系をめざす人へ須山 泰宏 氏スーパーカーを通して日本を元気に!

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