シリーズこう変わる乳製品などの賞味期限の大幅な延長乳製品などの賞味期限の大幅な延長です。キユーピー㈱では、ポテトサラダです。キユーピー㈱では、ポテトサラダの賞味期限を数日間から20日間に、森永乳業㈱では、乳飲料の賞味期限を17日間から120日間に拡大した商品が、それぞれ登場しました。こうした技術革新分野も、重要な仕事になるはずです。う高性能26技術の向上と、冷凍パンをおいしく焼け技術の向上と、冷凍パンをおいしく焼けるトースターの登場です。現在、家電メるトースターの登場です。現在、家電メーカーはこのような高性能トースターの開発に力を入れており、急速冷凍技術も日々進化しているので、業界全体が活況を呈しています。また、冷凍ベーカリーという業態は作り置きが可能になるので廃棄ロス削減に繋がり、職人の作業も軽減されました。さらに販売と製造が分かれたことで、より製造に力を入れることができ、人手不足も解消されました。㈱グローバルインフォメーションの市場調査レポートによると、2021年に約253億円の冷凍ベーカリー製品の市場規模は、2028年には333億ドルまで成長すると予測されています。注 目の 新 産 業製菓・調理・栄養系の近未来製菓・調理・栄養系の近未来製菓栄養系近未来調理の世界にスマート化の波調理の世界にスマート化の波ロボでサービスの品質向上ロボでサービスの品質向上最近は、あらゆる業界でAIやIoTなどを使ったスマート化が進んでいます。しかし、調理や食の分野では、スマート化が遅れているといわれています。調理や食の分野は、手作業への依存が高いためだと考えられます。とはいえ、調理や食の分野でもスマート化が少しづつ進んできています。例えば、様々な店舗で導入が進んでいるのが、配膳ロボットです。配膳はロボットに任せて、従業員が人にしかできないおもてなしに集中することで、サービスの品質が向上すると考えられています。また調理ロボットなどの進歩も著しく、今後は調理の一部はロボットに任せるということが一般的になるかもしれません。冷凍ベーカリーが急成長2028年には333億ドル産業に? 現在、国内外を問わず、パン、ケーキ、クッキーなどの冷凍ベーカリー事業が拡大し、急成長を遂げています。中でも㈱パンフォーユーの「ゴーストベーカリー」やカネカ食品㈱の「ぱん結び」など、全国のベーカリーから冷凍で直接パンを取り寄せ販売するサービスが人気で、ベーカリー業界に新たなビジネス業態が確立されました。 冷凍ベーカリーが急成長した大きな要因は、おいしさを保たせる急速冷凍健康・予防・疾患に適した食を提供する「メディシェフ」に注目 高齢化社会に対応するため、高齢者向けのメニュー開発や調理方法も重要視されるようになりました。具体的には、食事制限に合わせたメニューの作成や、咀嚼・嚥下機能の低下に合わせたきざみ食・とろみ食などの調理です。こうした背景から、医療・栄養・調理に関する知識を持ち、健康・予防・疾患に適した食を提供する「メディシェフ」という資格が注目されています。 調理・食品業界で問題となっている食品ロスも、様々な対応が進んでいます。中でも注目されているのが、惣菜や栄養の知識がますます必要時間栄養学も注目される近年、新型栄養失調が問題視されています。新型栄養失調とは、摂取カロリーは足りているのに特定の栄養が不足しカラダの不調につながることです。きちんと食事をしていても、偏った食生活が引き金となって起こるため、バランスのよい栄養素の摂取を心掛けなければなりません。こうした点からも、栄養に関しての知識を持つ栄養士や管理栄養士の社会的な意義は大きくなってくると考えられます。 また、従来は健康にはどんな栄養をどれだけとればいいのかということが注目され研究されてきましたが、「いつ食べるか」という視点が欠けていました。同じ栄養をとるにしても朝食べるのか夜食べるのかで栄養が体に果たす役割が変わってきます。このように、従来の栄養学の知識に時間という概念を加えた、「時間栄養学」が注目を集めており、今後研究などもますます盛んになると考えられます。調理ロボットや冷凍ベーカリー、栄養学が作るの近未来とは?
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