カウンセリング関連職種関連職種関連職種業界注目キーワードストレスチェック■現状カウンセリングは、もともとアメリカで生まれた療法で、アメリカでは心理カウンセラーがポピュラーな存在です。一方で、日本では「カウンセリングは心の病気の人が受けるもの」という考えが根強くありました。近年は日本でも「心に不調を覚えたらカウンセリングを受けると良い」という意識がだいぶ浸透してきており、実際にカウンセリングを受ける人も増えてきています。■展望現代社会では、いかにストレスを管理し、うまく付き合っていくかが課題になっています。特に「心理カウンセリング」の役割は重要です。専門医による治療や投薬にいたる前に適切に話を聞き、対話を通して、相談者の心を軽くすることが大切です。うつや精神疾患におちいる前に、心理職の活躍する機会は増えており、市場規模は拡大傾向にあります。(一般社団法人全国心理業連合会より)●一般社団法人日本産業カウンセラー協会 ●日本メンタルヘルス協会 ●日本カウンセラー学院 ●一般社団法人日本音楽療法学会 ●一般社団法人全国福祉用具専門相談員協会 など・認定心理士・精神保健福祉士・精神保健福祉士・臨床心理士 ・産業カウンセラー・心理カウンセラー ・音楽療法士 ・児童厚生一級指導員 ・福祉用具専門相談員 などストレスチェックとは、仕事上の心理的な負担の程度を把握するために労働者に対して行われる検査です。ストレスに関する回答を集計・分析することで、労働者のこころの状態を調べます。労働安全衛生法では、労働者数が50人以上の職場では衛生委員会の設置および年1回のストレスチェックの実施が義務づけられています。労働者のこころの不調を未然に防ぎ、適切なケアができることを目的としています。─ 27 ─その他カウンセリングに関する業界数字・グラフで見る業界のイマメンタルヘルスが重視され、資格登録者も増加<各資格の登録者数>精神保健福祉士(国) 精神保健福祉士は、精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術を学んで、精神障害者の社会復帰に関する相談援助を行なう専門家として、資格制度が創設されました。臨床心理士(民) (公益社団法人 日本臨床心理士資格認定協会)臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格し、認定を受けることで取得できる心の問題に取り組む“心理専門職”の証となる資格です。認定心理士(民) (公益社団法人 日本心理学会)認定心理士は、心理学の専門家として仕事をするために必要な、最小限の標準的基礎学力と技能を修得している、と日本心理学会が認定した人のことです。大学卒業後、資格取得希望者が申請します。公認心理師(国) 公認心理師試験はこれまで5回行われました。その合格率は第1回が79.6%でそのほとんどが実務経験者、第2回(46.4%)・第3回(53.4%)でおよそ50%でした。現役生受験の第1回目は2024年実施の予定です。業界の現状と展望業界を代表する団体例ストレスやうつなどの心の病気をケアする97,339人(2021年)38,397人(2021年)68,436人(2021年)57,645人(2022年9月末)
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