©あいち造形デザイン専門学校<衣料品の国産比率の推移>1990年 2020年 ■現状アパレル製品の国産比率は、この三十数年で大幅に低下しました。日本の繊維産業は長年、衣料用の繊維が牽引しましたが、現在衣料用の繊維は中国が台頭しています。日本の繊維メーカーは、炭素繊維など他業種で使用する高機能繊維が好調で、地方企業の独自技術で開発された新素材も注目されています。また、石油をはじめとした原材料の高騰、急激な円安、そしてコロナ禍による外国拠点の停止により、国内生産への回帰も進みつつあります。経済産業省、日本繊維輸入組合※4人以上の従業員がいる事業者数●国内繊維工業の事業者数16,00014,00012,00010,0008,0006,0004,0002,0000ほか14,74512,17111,58211,08710,586経済産業省「産業別統計表」をもとに作成2015年2016年2017年2018年2019年26国内のアパレル製品・生産に関する業界高品質な国内工場と消費者をつなげるサービスが健闘■展望「ファクトリエ」というECサイトは、海外の高級有名ブランドと同格製品を製造直販し、販売価格を押さえつつ、製造工場にも利益を還元する仕組みをつくりました。また「シタテル」という企業は小ロットの製品を発注したい消費者と、製造ラインが空いている工場をマッチングするサービスを展開。こうした高品質なアパレル製造を支える国内の中小企業と消費者を直接つなげる企業の登場が、業界に再び活気を呼び戻しています。数字・グラフで見る業界データ国産比率は低下するも高品質な技術は需要あり業界の現状と展望「ファクトリエ」に提携している企業例(同社webサイト掲載企業より抜粋)●株式会社アタゴ(福井・ニット)●日貿産業株式会社(秋田・トレンチコート)●今枝メリヤス株式会社(愛知・メンズTシャツ)●株式会社ユーティーオー(岩手・ニット)●丸和ニット株式会社(和歌山・ニット)●株式会社宮崎製靴(秋田・革靴)●和田メリヤス株式会社(和歌山・メリヤス)●永山産業株式会社 南湖工場(福島・レディスシャツ)●株式会社タケヤリ(岡山・帆布バッグ)●株式会社川島(新潟・ニット)●株式会社ジャパンブルー(岡山・ジーンズ)●有限会社フォルツニット(新潟・レディスニット)●エールック株式会社(香川・レザーバッグ)●株式会社那須夢工房(栃木・オーダースーツ)●株式会社ムーンスター(福岡・スニーカー)●精巧株式会社(東京・千葉 ポロシャツ)●株式会社エミネントスラックス(長崎・スラックス)●株式会社革包司博庵(東京・革製品)●有限会社デ・アイ(熊本・スカート・ブラウス)●株式会社バーンズファクトリー(東京・ニットなど)●HITOYOSHI 株式会社(熊本・メンズシャツ)●株式会社 グレン・クライド(東京・靴下)●フレックスジャパン株式会社(熊本・オーダーシャツ)●小林メリヤス株式会社(山梨・ベビー服)●ティー・エフ・シー株式会社(富山・レディスTシャツ)50.1%2.1%
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