中学生のころから洋服が好きで雑誌「Zipper」「KERA」を読み、当時の人気モデル・AMOちゃんにあこがれていました。高校は毛染め禁止など校則が厳しかったのでファッションを楽しむことができず、大学に進学してからの解放感!が嬉しかったのを記憶しています。大学ではデザインを専攻しましたが、デザインを1から生み出すことよりもデザインの周りに関わる仕事に興味を持つようになり、在学中は原宿のQ-pot CAFE.や増田セバスチャンが手掛けたお店、渋谷のアパレルショップではSNS更新などを中心に行うプレスのアルバイトを掛け持ちしました。Q-pot.はブランドコンセプトがしっかりと根付いているので、カフェスタッフとしてお客様にブランドを伝える充実感があり、さらにQ-pot.のムック本制作現場などブランドの撮影に参加させてもらった経験が、ファッション業界の裏方実務に関心を寄せるきっかけにもなりました。Q-pot.での居心地良い4年間を過ごし、卒業後当社に入社しました。広報部に配属され、今日に至っています。本社オフィスは1フロアに全員が業務を行っており、作品試作などデザイナーの仕事もすぐそばで見られる環境です。プレスを始めてからも長くなりましたが、いつも「違う仕事」をしている感覚があります。デザイナーのワカマツタダアキさんが展開する、幅広い分野の作品との“新しい出会い”が楽しく、飽きることがありません。何よりQ-pot.というブランドが好きなこと、スタッフが皆一生懸命で意欲的に取り組み、仲が良いので、やりがいを持って日々仕事をしています。ブランド15周年の2017年に、ワンピースなどのアパレル商品がスタートしました。全身コーディネートの提案として、生地から縫製までメイドインジャパンにこだわり、アクセサリー同様、日本の優れた技術を世界に発信しています。流行に左右されないデザインは、母から子へと末長く着て欲しいという願いが込められています。上質な製品をこれからも多くの方にお届けしたいです。Q-pot.は20年前にアクセサリーからスタートし、現在はランドセル、バッグ、ブライダルジュエリーや調度品、アパレル製品にカフェ運営まで多岐にわたる総合ブランドとなりました。さらに映画やアニメなど幅広い業種とのコラボレーション作品も数多く発表しています。Q-pot.は唯一無二のブランドで競合のブランドがほとんどないので、日々試行錯誤しながら広報の業務に取り組んでいます。Q-pot. 20周年のテーマでもあるのですが、ありのままの姿を大切にしてほしいです。自分らしさや好きなことを大切にして過ごすことで、人生は輝くと思います。人目や年齢、性別を気にして好きな服が着用できない、というお声を時々耳にしますが、周囲の人に合わせて自分の気持ちをなくしてしまうのは悲しいと思います。「ありのままの自分」を大切にすれば、自然に道が拓けていくものだと信じています。東京都出身。昭和女子大学附属昭和高等学校から昭和女子大学環境デザイン学部進学。在学中に原宿・渋谷の複数のファッションブランドでアルバイトを経験し、自身の職業観を模索。卒業後、デザイナー・ワカマツタダアキが手掛ける精巧な“菓子”モチーフや“ディズニー作品”など独自の世界観で国内外に人気のアクセサリーブランド・Q-pot.を運営する㈱グラム入社、広報部勤務。プレス担当として活躍中。アクセサリーブランドQ-pot.プレス 流行に左右されない日本製の上質な服作りは「末永く着ること」を世界に発信“大学デビュー”からファッションビジネスを経験将来の職業観を模索し ブランドPRの仕事へファッション業界に興味のある高校生へ中村 麻里さん巻頭メッセージ 活躍するプロフェッショナルから高校生の皆さんへありのままの自分を大切にすれば人生が輝き 道も拓けていく
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