分野別ガイドブックNO.9
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病 院製薬会社関連職種関連職種関連職種介護療養施設医療機器メーカー業界注目キーワードタスクシフト/シェア■現状年間の医療費は高い水準にあります。令和3年度の日本全体の医療費は、44.2兆円となりました。前年はコロナの院内感染を避ける形で診療控え・検査控えが目立ち、結果的に医療費は大きく減少しましたが、翌年はwithコロナが進む中、再び医療にかかる人が増え、医療費も回復しています。特に小児科はこの傾向が顕著で、対前年比で40%も医療費が増大しています。(厚生労働省/令和3年度 医療費の動向)(厚生労働省/令和2年度(2020) 患者調査の概況)Ⓒあいち造形デザイン専門学校<推計患者数><医療施設数>●医療費の動向 従来医師が行っていた業務(タスク)を、他の医療従事者に移管(シフト)したり、共同で行ったり(シェア)して、医師の負担を減らす考え方のことです。例えば採血は看護師に、超音波検査は臨床検査技師にと、様々な業務で分担が検討されています。コロナへの対応で過労が問題視されている今、医師にとって働き方が変わる大きな救いの手になるかもしれません。●虎の門病院 ●東京大学医学部附属病院 ●聖路加国際病院 ●藤田医科大学病院 ●聖マリア病院 ほか●武田薬品工業 ●田辺三菱製薬 ●第一三共 ●沢井製薬 ●ファイザー ほか・医師 ・看護師 ・理学療法士・医師 ・看護師 ・理学療法士・作業療法士 ・言語聴覚士 ・臨床検査技師 ・診療放射線技師・臨床工学技士 ・救急救命士 ほか●東京都リハビリテーション病院●須磨裕厚病院介護医療院●広島シーサイド病院 ほか●オリンパス ●テルモ ●富士フイルムメディカル ほか─ 14 ─医療費(兆円)医療費の伸び率(%)1日当たり医療費の伸び率(%)受診延日数の伸び率(%)平成29年度平成30年度令和元年度令和2年度42.242.643.642.22.30.82.4▲3.22.41.33.25.8▲0.1▲0.5▲0.8▲8.5令和3年度44.24.61.33.3握しておくことが重要です。その環境で自分が活躍できるのか、仕事を全うできるのかなど、将来を見据えた進路選択をするためにも、自分が目指す業界の動向を理解しておきましょう。平成28年度41.3▲0.40.3▲0.7(厚生労働省/令和元年度 医療費の動向)※厚生労働省が、医療機関からの診療報酬の請求に基づいて、医療保険・公費負担医療分の 医療費を集計した数値です。労災・全額自費等の費用を含みません。医歯薬・看護・福祉・医療系の医歯薬・看護・福祉・医療系の医療費を抑えるための改革が進行中■展望2030年くらいまでの人口を平均した場合、75歳以下の人口が年100万人ずつ減少し、75歳以上の後期高齢者が年40万人のペースで増加すると指摘されています。医療費の増大で、国家財政がひっ迫している状況が続いており、「医療費適正化計画」「地域医療構想」といった施策を通して、医療制度改革が推進されています。病院・医療に関する業界数字・グラフで見る業界のイマ医療へのニーズは変わらず高い<医療費※>業界の現状と展望業界を代表する企業・施設例44.2兆円入院121万1,300人外来713万7,500人施設総数17万8,724施設8,238施設病院(厚生労働省/令和2年(2020) 医療施設(動態)調査・病院報告の概況)産業最新動向自分が目標とする職業に就くために、その職業を取り巻く業界の状況を把

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