学部学科分野まるわかり事典東日本
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数や図形を研究するすべての自然科学の基本抽象的な命題を論証する、高度で論理的な学問です。整数や方程式、物事の対称性を調べる「代数学」、図形や空間の性質を調べる「幾何学」、関数の性質を調べる「解析学」に大別されます。地質や鉱物などから地球を科学する鉱物や岩石、マントル物質など地球の構成物を分析・調査し、地形発達や自然災害の可能性、地球変動などについて研究します。自然災害の多い日本においては特に実用に直結した学問と言えます。原理や法則性を解明し自然の本質に迫る自然現象を観測し、物質の本質と特性を追求する自然科学で、現代の科学技術の土台ともなる学問です。宇宙全体から原子や素粒子などミクロの世界まで全ての事象が物理学の対象です。生物の性質や行動を調査・研究する微細生物からヒトのような複雑な構造を持つ生物まで多種多様な生物が対象となる学問分野です。生物の性質や行動を観察、分析して、生命の本質とそのあり方に迫っていきます。原子や分子の構造と反応を研究する物質を分子や原子のレベルで分析し、その性質や物質間で起こる反応などを研究します。細かい分野としては有機化学・無機化学・生物化学・物理化学などがあり、研究範囲は幅広いです。生命活動をミクロの視点で研究する生命活動から生じる現象を分子・細胞レベルで研究し、解明することを目指します。工学、農学、薬学、医学とも関わりが深く、研究の成果は食や環境、医療の課題の解決に活かされています。《関連学科》数物科学科、情報科学科、情報数理学科、数理情報工学科など《関連学科》地球科学科、物質地球科学科、地球システム科学科、生物地球学科、地球惑星科学科などP100P102《関連学科》物理学科、物理・情報科学科、物理・材料理工学科、物理科学科など《関連学科》生物学科、生物分子科学科、海洋生物学科、海洋生命科学科など2025年4月新設予定の学科です。古生代〜新生代までの地質遺産が分布する地元・福井県の自然環境を中心にフィールドワークを行い、県を代表する恐竜や、地質、古気候学などについて調査・研究を行います。さらに大型CT撮影装置をはじめとした機器を使用して多様な化石や地形をデジタル化し、それらのデータを活用した新しい教育・研究も行います。P101P102《関連学科》化学科、基礎化学科、生物化学科、物質生命化学科、機能分子化学科など《関連学科》臨床生命科学科、生命情報学科、バイオサイエンス学科、アニマルサイエンス学科などP101P10327地震調査委、日本海の活断層を指摘能登半島地震を受け前倒し公表政府の地震調査委員会は、兵庫県沖から新潟県沖までの日本海域にマグニチュード(M)7以上、最大M8級の地震が想定される活断層や断層帯が25ヶ所ある、としてそれぞれの位置や長さ、推定地震規模を公表しました。今回は2024年1月の能登半島地震を受け公表を前倒ししたもので、委員会は2025年前半にも今後30年以内の発生確率を公表する予定です。物理学生物学恐竜学部恐竜・地質学科数学地学化学生命科学〔福井県立大学〕注目ニュース注目学部・学科関連分野のニュース&注目学部・学科関連分野のニュース&注目学部・学科

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