学部学科分野まるわかり事典東日本
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ドローンやAIを導入した建築の現場も増加中建物やインフラなどあらゆる建造物を造るのが建築分野の仕事であり、建築技術者には建築士の資格が必須です。最近では、ロボットやドローン、AIなどの最新技術が導入された現場も増えています。「安全・使いやすい」で独創性を目指す電気・水道設備や空調も建築の一部として、単純な利便性とともに美しさやオリジナリティーも求められます。発注者の意向をくむことが大切なので、専門知識・技術に加えて、コミュニケーション能力が求められます。“みどり”を創り守る環境保全のエキスパート公園や庭園などの設計、工事、管理だけでなく、環境保全までが造園です。植木の選定・配置、通路や排水路の位置取りなどをプランニングし、工事を行います。造園施工管理技士や造園技能士などの資格があります。あらゆる設計に関連する製図の専門家製図技術は、日本産業規格(JIS)に基づく製図通則により、図面を正確・簡潔に描き表す技術です。コンピュータによる製図技術をCADといい、CADオペレーターは不可欠な仕事になっています。実習授業で学び資格取得を目指す測量は、正確さ、緻密さが求められる分野で、測量士(補)や土地家屋調査士などの国家資格の取得を目指して授業や実習が行われます。今後は、GPS測量技術などに対応していくことが必要です。高い信頼性が求められる非破壊検査員美的センスと感性で「居心地」を生み出すインテリアは建造物内部の装飾を考え、家具や設備、床、壁紙、扉など、全てをコーディネートします。インテリアデザイナー資格やインテリアコーディネーター資格を取得するのが一般的です。技術革新に対応しながら生活基盤の基礎づくり現在は道路、鉄道などいたるところで、土木・測量事業が推進されています。職域は幅広く、土木工事のシステム化や機器の発達などの技術革新に対応できる技術者が求められています。「森になる休憩所」注目の職業《関連学科》建築設計科、建築工学科、建築監督科、建設学科、建築室内設計科など《関連学科》建築設備科、インテリアデザイン科、インテリア・建築デザイン科、建築設備設計科など《関連学科》造園デザイン科、ビオトープ科、造園緑地科、ガーデンデザイン学科、土木・造園科など《関連学科》機械CAD設計科、CAD製図科、CAD学科、CADデザイン科など《関連学科》測量科、測量設計科、測量技術情報科、測量環境工学科、大工測量科など非破壊検査員は、金属材料(素材)、機械の部品、金属の溶接部または構造物などを分離・破壊することなく、その内部や表面に欠陥がないかどうかを、ある基準に基づいて調べる「非破壊検査」を行うのが主な仕事です。近年、非破壊検査は、その対象物が金属材料から各種の新素材に至るまで広く利用され、より高い信頼性が求められています。P134P135P136《関連学科》建築インテリア科、インテリアデザイン科、建築インテリアデザイン科、建築デザイン科など《関連学科》土木建設科、土木工学科、土木・造園科、環境土木工学科など竹中工務店は2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の会場に環境負荷を抑えた建材で仮設休憩所を建設すると発表しました。生分解性プラスチックや植物の種を採用し、イベント後に自然分解される「森になる建築」としてアピールします。2024年8月着工後、現地で3Dプリントを行い、2025年4月完成の予定です。P134P135注目ニュース万博会場にP135P13645インテリア土木建築設備・空調造園製図・CAD測量関連分野のニュース&注目の職業関連分野のニュース&注目の職業

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