つくにはブックス No.2
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デンマークは、SDGsランキングで常に上位を取っている北欧の国です。特に環境問題やクリーンエネルギーなどの分野において積極的な取り組みを実施しています。たとえば、コペンハーゲンでの自転車都市化の取り組みが有名です。コペンハーゲンは、デンマークの首都で人口は約60万人ですが、約20年前から自転車道や自転車専用信号などのインフラに投資するなどして、自転車を都市交通の要にするための取り組みが続けられてきました。現在、コペンハーゲンでは、自転車が通学・通勤の交通手段の約50%を占めており、世界一の自転車都市といわれ、環境保護や人々の健康増進などにも寄与しています。24最新海外動向ここでは、環境・トリマー・動物看護業界の、海外における最新の動向、国々で異なる動物事情などについてわかりやすく紹介します。自転車都市化で環境保護や健康増進などに寄与日本人のトリマーは海外でも求められているアメリカでは動物看護師の上級資格も存在する日本では国家資格「愛玩動物看護師」が誕生し、注目されていますが、海外を見ると、すでに動物看護師は国家資格として社会的地位が確立しているという動物看護先進国も多くあります。たとえば、アメリカでは動物看護師の国家資格はもとより、VETERINARY TECHNICIAN SPECIALIST(VTS)といわれる動物看護師の上級資格となる専門認定資格が設けられています。VTSには内科、歯科、麻酔科など、16の専門分野があり、その専門分野のスペシャリストを目指せるようになっています。トリマー分野海外でも、日本人トリマーの需要は高いといわれています。なぜなら、海外のトリミングがスピード重視なのに対して、日本では繊細で丁寧なトリミングが重視されているため、日本のトリミングは仕上がりが美しく、海外のお客さんからの評価も高いからです。アメリカ、カナダ、シンガポール、オーストラリアなどからの需要が高く、給料面も日本の一般的なトリマーよりも高額な場合が多いです。また、海外では腕やサービスによってチップがもらえることも。トリマーの資格を取得し、日本でトリミングの腕や英語力を磨いて、将来は海外を目指してみるのも、人生を豊かにする選択肢の一つになるかもしれません。動物看護分野環境分野環境・トリマー・動物看護業界の、最新海外動向

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