映画制作業界団体MPA(米)の調査によれば、2022年の世界主要マーケットの映画興行のうち、北米が73億3800万ドル(約9600億円)と、前年比64%増となり1位に返り咲きました。ウィズコロナの潮流が広がり、映画館の営業状態がほぼ回復したことが大きいと見られます。一方、中国は2021年に初めて世界1位となったものの、2022年は約300億6700万元(約5700億円)、前年比36%と大きく落ち込み2位。以下、日本3位、イギリス4位、フランス5位と続く中、インドが6億1300万ドル(約800億円)で前年8位から6位に上昇しています。 (参照:アニメーションビジネス・ジャーナル)最新海外動向21ここでは、ゲーム・アニメ・映画業界の、海外における最新ニュースや動向、流行、活用・応用技術についてわかりやすく紹介します。「メタバース」との関わりも今後注目?2021年の世界ゲームコンテンツ市場は、21兆8,927億円(前年比+6.1%)と発表されました(参照:「ファミ通ゲーム白書2022」角川アスキー総合研究所)。また、2022年の世界のモバイルゲームコンテンツ市場を見てみると、8兆9,146億円と推計されています(参照:「ファミ通モバイルゲーム白書2023」角川アスキー総合研究所)。地域別に見ると、北米・欧州はアプリ・PC系が好調でしたが、東アジア(日本、中国、韓国、香港)は横ばい気味に推移しました。また現在のゲーム業界は、一つのコンテンツをゲーム機、PC、モバイルなど複数の媒体で横断的に駆使する手法が人気のため、人気の「メタバース」などとゲームの関わりも今後注目を集めそうです。アメリカが再浮上、インドも成長ゲーム業界 アニメ業界“オトナアニメ”の支持広がる海外では、アニメは子供が見るものという認識が強かったのですが、配信サービスの拡充などにより近年ではアニメを楽しむ大人が増えているようです。アイルランドのアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」は、これまでに5つの作品を発表し、すべてアカデミー賞にノミネートされています。また、サウジアラビアの「マンガプロダクションズ」は、東映アニメーションとタッグを組んで異例の合作アニメーション映画「ジャーニー」を発表しています。今後は各国の“オトナアニメ“が見られるようになり、アニメ制作に関わる仕事もグローバル化が進むかもしれません。映画業界ゲーム・アニメ・映画業界の、ゲーム・アニメ・映画業界の、最新海外動向最新海外動向
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