専門学校ESPエンタテインメント東京
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音叉で中央「ラ」(49A)のピッチを取ります。4度・5度の2種類の唸りを調整してすべての音階が弾ける平均律音階を作り、オクターブで音階を広げていきます。その後、1音3本の弦を同時に鳴らしても、同じ音で鳴るようにするユニゾン調律をします。最後に音階や曲を弾いて調律の成果を確認します。古くなったり傷ついた鍵盤を貼り換える修理です。鍵盤の上に濡らした布を置き、アイロンで温めて白鍵をヘラで剝がします。木部表面を少し削り、接着剤を塗って新しい白鍵を貼ります。接着剤が乾いたら形を整えて完成です。鍵盤・アクション・ハンマーからなる打弦機構が、正しい動きで発音できるように各部を調整する作業です。ハンマーと弦の距離46mm~48mm、鍵盤の高さ64mm・深さ10mm、ペダルの踏み具合を整えるなど、いろいろなパーツを細かく調整してピアノのタッチや演奏感をそろえる作業です。ピアノ内部のアクション部品交換です。アクションには回転部品の軸となるセンターピンというパーツがいくつかあり、温度・湿度の変化により、鍵盤やアクションの動きが悪くなってしまうことがあります。センターピンを新しく交換し、クロスとの隙間を微調整することで、部品が円滑に動くようにします。調律整調104授業説明目標は1台60分で調律見た目と弾き心地の修理修理:白鍵貼り換え奏者の求めるタッチを正確にスムーズな動作を取り戻す修理:センターピン交換業界で活躍できる一人前のプロになる。

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