111OCT の教育方針「真の仕事力」に関わる以下の能力を身につけ、学則で定める修業年限以上在籍し、 所定の単位を修得した者に対して卒業を認定する。優秀な技術者が持っている基本的な姿勢や感性、考え方などを総称する。頭と身体を使いながら考え、人やモノとの関わり方を心得た、広く技術者として必要なマインドと言え、技術者としてだけではなく、社会で活躍するためにも必要な要件である。1-1 技術者の姿勢専門知識や技術の習得だけでなく、整理整頓・モノをきっちりそろえる習慣、モノを丁寧に扱うこと、時間厳守・納期を守ること、ルール・マナーを守ることなどの技術者としての基本姿勢を身につけている。またそうした技術者の姿勢が大切であると理解している。1-2 自分を知る自分を知ることで、学ぶべきこと、鍛えるべきことや進路など自分の将来像や目標をリアルに描くことができる(自己分析マップ)。また自分の感性や思考・行動を正確に知ることは、人の気持ちや考え方を理解する基点であることを理解している。1-3 相手を知る人のためにモノやコトを生み出すために、価値観や感性の違う様々な人たちの考えや要望を知ろうとする姿勢が身についており、相手を知り・共感することができなければ良いモノやコトはつくれないことを理解している。1-4 世界を知る専門知識や技術を単純に知るだけでなく、モノの性質や可能性、コトの意義や背景、本質を知り、広く世界のしくみを知る姿勢が身についている。そうした姿勢から、将来の職業と関わる業界の姿を思い込みでなくリアリティをもって知ること(業界マップ)が、より良い進路選択になることを理解している。1-5 頭と身体で創造する頭だけで考えてもより良い創造はできないことを理解しており、しっかりとした知識・技術を基礎に、創造する環境を整え、頭だけでなく身体もつかいながら試行錯誤し、人とのコミュニケーションからアイデアを形にできることを理解している。思考力・判断力・創造力・プレゼンテーションカ・コミュニケーションカなどの根本には、「ことばのカ」があることを理解し、以下の「ことばの力」の基本を身につけている。さらに今後も 「ことばのカ」を研鑽していく意欲がある。2-1 基本的なことばの力(基本文書の読解、正しい慣用による作文、基本語彙力)2-2 専門知識・技術を学ぶためのことばの力(専門の語彙力、専門書の読解力)2-3 社会人として通用することばの力(ビジネス文書の読み書き、ビジネス会話)2-4 考えるためのことばの力(豊かな語彙力、文章の要点・意図の把握力、自己内対話)2-5 コミュニケーションのことばの力(自分の考えの表現、相手の考えの理解、対話力)2-6「ことばにできることで物事を理解できること」を理解(「ことばの力」の理解) 「ことばのカ」を基礎、「技術者マインド」 を軸に、 技術者にとって必要な知識・技術の基本を身につけている。知識・技術を学ぶこと、 資格を取得することはプロの技術者としてはあたりまえと考えており、生涯にわたって学び続ける姿勢をもっている。3-1 知識各専門分野で必要な知識の修得につとめており、知識が単なる情報の集積でなく自分自身のモノの考え方として活用され、知識のネットワークを今後も広げていく姿勢をもっている。3-2 技術各専門分野で必要な技術の修得につとめており、その研鑽を続ける姿勢をもっている。それと同時に技術に対して常に批判的な視点を持っており、技術者としての必要な倫理観をもっている。3-3 資格各専門分野で必要な資格の取得につとめている。しかし、資格取得のみを目的とせず、資格取得を通して上記の意味で知識・技術の強化につとめる姿勢をもっている。本校では、「ディプロマ・ポリシー」 に定めた能力を身につけるため、 次のような編成方針、 実施方針および成績評価基準に基づいて教育を実施する。編成方針1 各分野の専門知識・技術を効果的に学べるとともに、社会に貢献できる人間性を技術者教育を通して涵養するように「ディプロマ・ポリシー」に定めた「真の仕事力」の理念に合致する体系的な教育過程を編成する。2 教育課程を編成するにあたっては、全学科で技術者としての基本的かつ汎用的な知識・技術、数理能力、論理推定力、その他必要な力を習得できるように配慮して、科目配置を行い、授業計画を策定する。3 教育課程を編成するにあたっては、最新の知識・技術および業界の動向や未来像に注視し、業界で求められる人材像を反映した授業計画を策定する。4 「ディプロマ・ポリシー」に定めた能力をより深く身につけるために職業実践の現場での学びを重視し、インターンシップや実務経験のある講師を中心とした講義・実習などのプログラムを計画する。実施方針1 「ディプロマ・ポリシー」に定められた能力が、教育課程のなかでどのように育成されるかを、科目毎にシラバスで「ディプロマ・ポリシー」で定められた能力と科目との対応を示し、それらを修得する方法をわかりやすく説明する。2 自ら学ぶ姿勢を育てるために、授業時間での学習はもちろんのこと、授業時間外での予習・復習を自主的に行わせ、教員への質問や授業支援システム(moodle)の利用を積極的に行わせる。3 成績評価は、各科目のシラバスに掲げられた評価基準を厳格に守り、評価の客観性・公平性をもったものとする。成績評価基準本校では、次のような成績評価基準を定めている。1 学期末における成績評価は、シラバスに示す評価方法に基づいて実施する。2 成績は100点法により採点し、評価は以下の「秀」「優」「良」「可」「不可」の5段階とし、成績は評価に応じて次表のとおりとする。ただし、卒業制作およびキャリアデザインにあっては、「合」または「否」を、特別講義および企業研修にあっては認定された場合のみ「認定」と判定する。秀(100–90点)、優(89–80点)、良(79–70点)、可(69–60点)、不可(59–0 点)※アドミッションポリシーは、募集要項をご確認ください ディプロマ・ポリシー(卒業の認定に関する方針)1 技術者マインド2 ことばの力3 専門知識・技術・資格カリキュラム・ポリシー(教育課程編成及び実施に関する方針)
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