自動車・航空・ロボット・機械分野

自動車・航空・ロボット・機械系はいわゆる「ものづくり」に関わり、生活の基礎を支える重要な業界です。町の小さな工場から一部上場の大企業、また海外に基盤を置く企業など、働く上での選択肢は豊富です。中でも日本の自動車業界のシェアは全世界規模で、日本経済を支える基幹産業です。自動車メーカー以外にも様々な企業にって支えられており、あらゆる産業が組み合わさった総合工業であると言えます。機械・ロボット業界の発展も目覚ましく、ロボットはより近い存在になっていくと思われます。

自動車系

自動車系

生活や経済活動に欠かせない自動車ですが、適切に使用されなければ事故や環境汚染の原因にもなってしまいます。そこで重要なのが、自動車や二輪自動車の点検・整備を行う整備士の仕事です。自動車整備士は専門的な知識と技術を有する国家資格で、人命と社会を守る職業です。整備士のおもな仕事は、定期的に行う点検整備、トラブルが発生した場合の緊急整備、故障個所を見つけて直す分解整備です。自動車車体整備士も同じく国家資格で、事故でできた車体の傷や凹みの計測、修理・修繕を行います。

航空系

航空系

航空整備士は、飛行機やヘリコプターが安全に飛行できるように機体の点検・整備、修理を行います。航空整備士は航空機を万全に保ち人命を守る、航空のドクターといえます。航空機は何百万もの部品と複雑な仕組みの最先端機器でできているので、メカニックの専門知識と確かな技術が必要で、国家資格の取得が求められます。航空機を操縦する操縦士は、国土交通大臣から航空従事者技能証明を受け、指定の資格を取得しなければなりません。操縦技術のほかにも航空力学や気象学、通信の知識も必要になります。

ロボット・機械系

工業、農業、医療、福祉から航空宇宙の分野まで、あらゆる産業でロボット技術が必要とされています。ロボット開発エンジニアは機械工学の基礎を学び、数学、電気、情報科学等の知識と技術を身につけます。それに加え、優れた発想力も必要です。機械設計は、自動車や電子機器、家電製品などを構成する部品を作る仕事です。たとえば自動車は1台当たり2万個から3万個の部品が使われています。さまざまな会社での開発研究によって作られたこれらの部品から、自動車という一つの完成品ができます。

自動車・航空・ロボット・機械分野の特性

環境保護やエネルギーコストの削減、安全性の向上などにより、電気自動車やハイブリッドカー、自動運転車などIT・AIを導入した車の技術進歩は著しく、最新の高い技術力を身につけた整備士のニーズは高まっていくと思われます。航空業界は、新型コロナウイルスの感染拡大により大きなダメージを受けました。ただ現在は低コストな中型機の運用、貨物サービスの拡大、LCCのネットワーク化の推進など、様々な経営努力を行い、アフターコロナをしっかりと見つめています。機械・ロボット業界の発展は目覚ましく、今後もロボットの活用は工場から家庭、農業、建設の現場、商業施設などさまざまなシーンで広がり続けるでしょう。たとえば産業用ロボットではAIの進化により市場規模が拡大すると予想されていますし、また、労働者不足や介護の人材不足を補うロボットの需要も高まると思われます。

自動車・航空・ロボット・機械分野の就職先例

自動車整備士、車体整備士、自動車メーカー(営業職・技術開発担当)、航空整備士、航空操縦士、機械メーカー(設計・開発担当)、家電・通信機器メーカー(設計・開発担当)

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