看護・医療分野

看護・医療の仕事は、入院・来院患者をサポートする看護師から、歯科医師の診察補助や歯科予防処置をする歯科衛生士まで多種多様です。また、医師と連携して専門性を発揮する臨床検査技師や診療放射線技師、理学療法士、作業療法士などもあります。看護・医療系の多くの学校は、文部科学大臣、都道府県知事、または厚生労働大臣の指定養成校になっており、卒業と同時に国家試験の受験資格が得られます。看護・医療の仕事は、人の健康や生死に直結することから、修学年数は3年制、4年制とほかの分野より長くなっています。

看護師

看護師

看護師の仕事は、医療・保健・福祉チームの一員として、疾病の予防や健康の維持増進を目的とした医療活動を行います。仕事の場は病院や福祉施設で、訪問看護では在宅の高齢者などの健康管理を行います。看護師になるには、看護師国家試験に合格して厚生労働大臣の免許を取得する必要があります。看護大学校や看護短大、総合カリキュラム指定養成施設、看護師学校・養成所を卒業すると、国家試験の受験資格が得られます。

臨床検査技師

臨床検査技師は、病気の治療や予防に必要となる臨床検査を行います。臨床検査は、「検体検査」と「生理学的検査」に分けられます。臨床検査技師国家試験に合格すると、厚生労働大臣から免許が与えられます。国家試験の受験資格は、文部科学大臣または都道府県知事指定の養成施設で3年以上必要な知識と技能を修得することや、大学において検査に必要な知識、技能を修めることで取得できます。臨床検査技師の活躍の場は、医療機関のほか、衛生検査所や検診センターなどです。

歯科衛生士

歯科衛生士は口腔衛生の専門職で、3つの業務が法律によって定められています。1つ目は虫歯や歯周病を予防するための処置、2つ目は歯科診療の補助、3つ目は歯科保健指導です。国家試験に合格すると、歯科衛生士の免許が与えられます。国家試験の受験資格は、文部科学大臣または都道府県知事指定の養成施設で3年以上必要な知識と技能を修得すること、あるいは、外国の歯科衛生士学校卒業者または免許所持者で厚生労働大臣の認可を受けることで取得できます。

看護・医療分野の特性

高齢化社会が進んでいることにより、今後とも看護・医療の仕事は需要が高まると思われます。たとえば、高齢者が増える中、住み慣れた地域で最期まで自分らしく過ごせるよう地域包括ケアシステムの構築が推進されていますが、訪問看護はその柱ともなるべき存在です。このように看護師の必要性はこれからも高くなるでしょう。また、歯科衛生士を5年以上経験すると、ケアマネージャーの受験資格を得られるので、訪問型の口腔ケアなど介護の分野にも仕事の幅を広げることができます。コロナウイルスの感染拡大でPCR検査の必要件数が増えたことにより、検査技師の人材不足が問題となりました。今後、ウィズコロナの時代が到来すれば、臨床検査技師の仕事はますます増える可能性があります。

看護・医療分野の就職先例

病院、クリニック、検査センター、保健所、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設

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