公務員分野

公務員は「国家公務員」と「地方公務員」、「国際公務員」に分けられます。業務内容は、行政の事務を担う事務系や、警察官・消防官、自衛官、公立学校の教員や裁判所事務官など多岐にわたります。公務員は、「所得や雇用が比較的安定している」「民間と違い景気に影響されない」という理由もあって人気があり、公務員資格試験は毎年高い競争率となっています。採用試験は、受験者の能力や実績など人物を重視する傾向となっています。

公務員(事務系職)

国家公務員の事務系職の大卒程度では、一般職のほかに、高度な経験と知識を必要とする総合職、法務省、外務省の専門職員などの専門職、裁判所職員などの特別職があります。高卒程度では一般職の区分は事務・技術・農業・農業土木・林業の5つに分かれています。大卒同様裁判所職員などの採用もあります。地方公務員では、大卒高卒ともに、庶務、経理、政策、行政事務、学校事務、警察事務などがあります。公務員試験は、試験の種類ごとに内容や形式が違いますが、筆記試験と面接試験があります。

公務員(公安職)

公務員(公安職)

警察官は、警察庁に採用された場合は「国家公務員」、各都道府県警察に採用された場合は「地方公務員」となります。また、警視正以上は国家公務員として扱われます。消防士は地方自治体の消防本部や消防署に所属して、地方公務員として勤務地につきます。「消火」「救助」「救急」「防災」「予防」の5つの活動がおもな任務です。海上保安官は海難救助、海上における犯罪の取り締まり、船舶事故の防止等に関する職務を行う国家公務員です。自衛官の所属する自衛隊は「陸上」「海上」「航空」に分かれています。その活動には、防衛活動、大規模災害が起きたときの災害派遣、海外の紛争地域での国際平和協力活動があります。

公務員(技術職)

理系の専門性を生かした技術職系の公務員です。土木職は、公共事業のプランニング、公共施設のメンテナンスなど、建築職は都市開発の企画調整や計画推進などがおもな仕事です。電気・電子・情報職、機械職は、幅広い分野においてそれぞれ電気設備の設計・管理、機械設備の設計・管理などに従事します。化学職は、水質や大気、廃棄物の検査などを行います。農業・農学職は農業技術の指導や新品種の試験研究など、「農業」に多方面から取り組みます。

公務員分野の特性

公務員は、司法機関や行政機関などに属し、市民生活における様々な公共サービスに従事する仕事です。その要求されるスキルや資格は職種によってさまざまで、例えば海外との関わりが深い職種であれば、語学力なども必要とされます。麻薬取締官などは、薬剤師の資格が必要な場合もあります。今後もさまざまな要因で景気も変動する中、公務員は安定した職業といえますが、人員が削減されたり、東日本大震災の復興財源確保のために給与が減額になったという事例もあります。公共の仕事を達成に向けて動かす使命感や業務に対する誇りが、職業に対する原動力となります。

公務員分野の就職先例

官公庁、地方自治体、警察署、消防署、自衛隊

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