環境

環境のしごととは?

環境系の仕事は幅広く、大気・水質・地質・騒音などの分析調査を行い、環境保護を進める仕事や、エネルギーやバイオテクノロジー関連、農林水産業があります。また、生活環境を整える建築や造園、インテリア関連も、環境と密接な関係を持つ仕事です。
人々の生活空間に、花や緑で彩りを与えるフラワーデザイナーやガーデンデザイナーなど、園芸のスペシャリストも活躍しています。

フラワーデザイナー

フラワーデザイナーはレストランやデパートなどの店舗、イベントやパーティー会場などで、場所に応じて色とりどりの花を飾りつける職業です。

フラワーデザイナーになるには、フラワーデザイン系の学科を持つ専門学校や、養成施設に入学するのが一般的です。趣味から専門職まで目指すレベルが幅広いため、よく調べて学校を選ぶ必要があります。

就職先はおもにフラワーショップですが、ウェディング関連の会社でも求人を行うところがあります。また、国家資格の技能検定に「フラワー装飾技能士」があり、取得すると就職に有利となります。

ガーデンデザイナー

ガーデンデザイナーは、おもに個人住宅の洋風庭園のデザインを行う職業です。仕事の内容は幅広く、花壇づくり、植木の手入れ、プランターの植え替えなども行います。
大まかな仕事の流れは、まず依頼主の希望にもとづき庭づくりのプランを提出します。ラフ案ができたら、デッサンや写真、見積書を依頼主に提示し、契約後は詳細な図面を引き、施工の準備にかかります。着工後は図面通りに工事が進行しているかをチェックする施工管理も行います。

ガーデンデザイナーになるには、大学・短期大学・専門学校などの造園・園芸関連学科やコースで学び、造園会社でキャリアを積むのが一般的です。実力次第では独立開業やフリーのデザイナーなどの道もあります。
国家資格の「造園施工管理技士」や民間資格の「グリーンアドバイザー」などの資格は、ガーデンデザイナーとしての就職に有利です。

バイオ技術者

バイオ技術者は、バイオテクノロジーを用いて医薬品や食用・ペットの動植物の新品種を研究・開発する仕事です。
これまでの蓄積から生命現象を科学的に解明し、遺伝子組み換えや細胞融合などを利用して、目的にあった品種を人工的に作り出します。微生物を利用して発酵させた新しいタイプの発酵飲料や、遺伝子を組み換えて作られた観賞用の花、同じ生物を複製することができるクローン技術などが挙げられますが、特にクローン技術は難病の特効薬の研究・臓器や皮膚の再生医療にも活用されています。
また、ノーベル生理学・医学賞を受賞した人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発は、医薬品、農林・畜産・水産、食品、醸造、化学工業、エネルギー、環境などの幅広い分野で実用化が期待されています。

農業技術者

農業分野において、自然科学と社会科学の様々な知識や技術を活用し、技術開発、技術の普及などを行います。GPSやリモート技術、AI技術の利用が盛んです。専門分野は、育種学、作物栽培学、土壌学、植物病理学、応用昆虫学、農業機械学、農業土木学、食品加工学、農業経済学、農業経営学など多岐にわたりますが、農業技術者の仕事は、農業経営、農産物の生産と管理など高度な効率化、商業化と、農産物の生物的特性を生かした、農産物の流通・加工、技術開発などに分かれています。

環境分析技術者

環境分析技術者は、水質や土壌、大気など、環境に関わるあらゆる調査や測定、分析を行う技術者です。汚染物質や自然界に存在する毒物、放射線の計測の他、工場や各種プラントが環境に及ぼす影響も調査します。
地球環境全体に関する知識はもちろん、さらに専門的な測定を行うためには、生物学、バイオテクノロジー、化学といった幅広い知識が必要ですし、測定や分析では様々な専門機器を使いますので、分析機器の原理や操作技術、試薬の扱い方など、幅広い知見が求められます。

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