農業技能者

世界の農業の動きを見ながら、日本の新しい農業技術を考える

環境破壊が進む中で、自然との調和、安全性を考えた農業生産が必要とされています。

農業技能者ってどんな仕事?

農業に関する開発や研究を行い、農作物の生産・流通の効率化をはかる
飽食と飢餓が依存する国際社会の中で、農業・農学の発展は重要な課題です。先進国の中でも、日本の食に関する自給率は約4割と極端に低いです。
農業技能者とは、食生活の支えとなる農作物の安全性の検査や、農業生産技術の改良、バイオテクノロジーを農産物に応用するなど、農業に関する開発や研究を行い、農作物の生産・流通の効率化をはかる仕事をする人のことをいいます。農業就業者の高齢化や減少、後継者不足、農作物の輸入増加、水田の減反政策といった問題が多くあり、現在、優秀で新しい技術を持つ若い農業技能者が求められています。
農業分野で働く技能者の活躍分野は幅広く、林業・畜産業を除いて大きく分けると次の5つのタイプになります。

1.農業生産に直接携わる
主として農作物や園芸作物の栽培、育種、品種改良、病害虫の予防などを行います。

2.工学系の仕事をする
農業土木系では、農業の生産基盤となる農地の整備・造成、農業用水路・排水路施設の設置などを行います。機械技術系では、農業機械、農業器具の改善、農作物コストや労力の軽減をめざします。

3.化学系の仕事をする
主として農薬の開発や、農業生産物をつくるうえで不可欠な肥料・土壌について科学的な側面から追及します。

4.農業ビジネス系の仕事をする
新しい農業は成長性の高いビジネスとして注目されています。市場経済の担い手として農作物の経営・流通などの分野で活躍します。

5.公務員として農業の改善や発展につとめる
行政部局につとめるほか、改良普及員として、農業技術や農業経営、農村生活の改善・発展につくします。

農業技能者になるには?

農業分野で働く技術者になるには、大学、短期大学、専門学校の農業系諸学科に進学し、専門知識と技術を身に付けるのが一般的です。また、各都道府県が設置している農業者大学校では、農業後継者の育成を目的として実践的な教育を行います。

農業技能者を目指す系統・分野の学部・学科

  • 大学・短期大学 農学系統
  • 専門学校 環境分野
  • 農学科 農芸化学科 農業工学科 農業経済学科 など

こんな人に農業技能者は向いている

  • 地道な努力を続けられる
  • 美味しいものが好き
  • 研究熱心である
  • 責任感が強い

TOP